脳科学的アプローチで鍛える英会話コーチング「Gabby」がリニューアル、UI刷新しAI発音評価機能も追加

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Image credit: Gabby Academy

東京とバンクーバーを拠点とする Gabby Academy は14日、同社の英語力コーチングプログラム「Gabby」をメジャーアップデートした。このサービスでは、東京大学大学院総合文化研究科酒井邦嘉教授との共同研究で開発した「脳科学的言語トレーニング法」の基本カリキュラムを用い、英語的発想に基づいた文章生成を、会話に重点を置く形でトレーニングすることができる。

日本の初等教育・中等教育における英語学習は、とにかく、さまざまなケースを反復暗記するもの中心だった。その結果、英語圏では生まれて数年の幼児が英語をペラペラに話せるのに対し、日本では通算で十年近く英語を勉強しても、読み書きはできても英会話ができない、という人が少なくないのが現状だ。

この違いは何なのか。いわゆる英語脳になっていないということである。助詞が自由にい使える日本語と異なり、英語では文章における単語の位置・順番で主語・動詞・目的語などが決まる。つまり、「電車に乗る」という文章を考えたときに、「電車(train)」とという単語を「乗る(take)」より先に思いついてしまっている時点で、うまく英語を話せなくなってしまうのだ。

目的語よりも、動詞をまず思い描く、ということを、身につけてもらう。その後から、修飾語を必要に応じて追加していくというアプローチだ。(代表取締役のホール奈穂子氏)

Image credit: Gabby Academy

Gabby Academy では、2018年12月から酒井教授らと共に開発してきたメソッドを元に、カナダにいるチームを中心にカリキュラム化し、それが2022年3月に完成し、晴れて Gabby に実装されることととなった。これとあわせ、ゲーミフィケーションを取り入れた UI、音韻力を習得する Color Vowel Approach に基づいたプログラム、発音評価 AI「Chivox」も導入した。

Gabby はこれまでに、日本酒「獺祭」を製造する旭酒造のニューヨーク進出チーム、野村総合研究所の外国人エンジニア混成チーム、医薬医療用パッケージを製造する大協精工の英語人材育成、世界的チェーンソー製造大手 STIHL などで数々の企業で採用されている。Gabby Academy は現在ブートストラップモードだが、来年にもシリーズ A ラウンド実施に向け動き始めたいとしている。

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