生成型AIは出版をどう変えるーー #出版ハックデイ 優勝は Hogetic Lab が獲得

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出版ハックデイに登壇したスタートアップ各社と審査員のみなさん

富士山マガジンサービスが主催する出版とテクノロジーに関する勉強会「Creators × Publishing Supported by 富士山マガジンサービス」は9月1日、ハッカソン・アイデアソンイベント「出版ハックデイ」を開催した。生成型AIを活用したアイデアを披露するもので、5社のスタートアップが当日、会場に集まった出版各社の担当者を前に登壇した。

テーマは「プロンプトエンジニアリングでできる編集支援」と「出版データで作る新サービス」の二つで、後者については昭文社の発行することりっぷマガジンが題材として提供された。本誌BRIDGEもメディアパートナーとして協力参加した。

審査の結果、最も得票したのはデータ分析プラットフォーム「Collectro」を手掛けるHogetic Labとなった。審査は富士山マガジンサービス代表取締役の神谷アントニオ氏、昭文社ことりっぷマガジンの中山優子編集長、サイバーエージェント・キャピタルのテクニカル・マネージャー 速水陸生氏らが務め、優勝した同社には副賞として賞金10万円が贈られた。神谷氏は開催にあたり次のようにコメントした。

「本当に多くの斬新な提案があって、すごくワクワクしました。それぞれのプレゼンテーションスタイルもチャンレジも独特で、合同で All Star チーム的な取り組みが理想なのかとさえ考えていました。出版社のみなさまが持つ多くの『検証済みかつ責任の所在が明確なさまざな真実』を人工知能時代に幕開けに解き放てるよう当社も努めますので、今回チャレンジしてくれたみんなと一緒になにか社会に役立つプロダクトを一緒に作っていければと考えています」。

当日登壇した各社は以下の通り(登壇順)。

写真左から:審査員を務めたことりっぷマガジンの中山優子編集長、富士山マガジンサービス代表の神谷アントニオ氏、ピッチステージで優勝したHogetic Lab取締役COO、白石裕人氏、審査員のサイバーエージェント・キャピタル、テクニカルマネージャーの速水陸生氏
  • Hogetic Lab:データ分析プラットフォーム「Collectro」開発。アナリストやマーケターはエンジニアの手を借りずに、欲しいデータを簡単に分析環境に蓄積できる
  • ソラジマ:Webtoon(フルカラー縦読み漫画)の制作・配信を手掛ける。『傷だらけ聖女より報復をこめて』『シンデレラ・コンプレックス』などのヒット作を生み出す
  • ジュリオ:ChatGPTで企業の財務分析を効率化する「財務AIジュリエット」開発
  • Apollo:企業を AI 化するシステムをオーダーメイドに構築する「+AI Studio」提供
  • Nishika:データサイエンスコミュニティのNishikaを運営

各社の発表内容は次の寄稿記事を参照いただきたい。

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