東大IPC、大学関連スタートアップのコミュニティ拠点「1stRound BASE」を東大前に開設

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「1stRound BASE in 東大前 HiRAKU GATE」
Image credit: UTokyo IPC

東京大学協創プラットフォーム開発(東大 IPC)は27日、大学関連のスタートアップ支援の一環として「1stRound BASE in 東大前 HiRAKU GATE」を開設すると発表した。10月1日から運用が開始される。大阪・天王寺に本社を置く教科書出版大手の新興出版社啓林館が、安藤忠雄氏に設計を依頼し今年8月に竣工した、同社の東京支社社屋兼創造拠点「HiRAKU GATE」の中に開設される。HiRAKU GATE は地下1階から10階までの11フロア構造だが、1stRound BASE は3階と4階を占用する。

東大前と言えば、DEEPCORE の「KERNEL HONGO」や ANRI の「Nest Hongo」、東京大学 FoundX の「γ(ガンマ)」など、スタートアップハブが密集していることで知られる。ここに挙げたスタートアップはいずれも東大の赤門前周辺、丸の内線/大江戸線の本郷三丁目駅に近いが、1stRound BASE は言問通りを越えて、東大弥生キャンパス側、南北線の東大前駅が最寄りとなる。当初は東大関連スタートアップが23社(うち、東大 IPC 出資先が18社)が入居する予定だ。

東大 IPC では、ディープテック発掘型起業支援プログラム「1stRound」、人材支援「DEEPTECH DIVE」、また、これらの活動とあわせ、 オンラインコミュニティとして「IPC コミュニティ」を運営してきたが、1stRound BASE はこのコミュニティのリアルにおけるハブとの位置付けも併せ持つ。東大 IPC は 1stRound を全国13大学と共同開催しているが、今後、他大学に横展開することで第二、第三の 1stRound BASE の設置を目指すとしている。

また、東大 IPC は27日、「Japan Deep Tech Index(β版)を公開した。これは、事業内容が人工知能、ライフサイエンス、宇宙、ロボット、気候エネルギー、材料等のディープテック分野で、設立20年以内の上場企業の株価から求めた、東大 IPC 独自による指標だ。TOPIX(東証株価指数)や日経平均株価が全業種の企業トレンドを示すように、ディープテックスタートアップが IPO を念頭に置いたシナリオを考える上で参考になるだろう。

via PR TIMES

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