本稿は、Technode（動点科技）が、7月15日~7月21日に配信した「News Feed」記事の中から主要ニュースを翻訳したものです。

大規模言語モデル（LLM）は。初級数学では用をなさない（7月18日）

「9.11と9.9、どっちが大きい？」——OpenAI の「GPT-4o」、Moonshot（月之暗面）の「Kimi」、ByteDance（字節跳動）の「Doubao（豆包）」など大規模言語モデル（LLM）は、このような単純な質問で混乱する。

中国の Baidu（百度）のチャットボット「ERNIE Bot（文心一言）」は、前者は整数部分が同じであると結論づけた後に小数部分を比較し、Tencent（騰訊）の「Hunyuan（混元）」は9.11から9.9を引くとマイナスになることを計算して9.9が大きい数であると結論づけた。

ChatGPT とKimi は、どちらも最初のプロンプトで間違った答えを出したが、ユーザーが明確にした後に（数値的には）正解となった。AI を搭載したチャットボットは、インターネット上のデータを入力し、自然な方法で人間とチャットできるように訓練され、テキストベースの知識ベースのタスクを実行できるようになる。（第一財経）

自動車テックスタートアップ Nullmax、Tesla の自動運転機能「FSD」のようなシステムを発表（7月17日）

自動車テックのスタートアップ Nullmax（紐劢科技）は16日、同社の最新世代の自動運転ハードウェアとソフトウェアのパッケージは、車線変更などの機能で複雑な都市環境を自律的にナビゲートすることを可能にし、ユーザのコストは数千人民元（数万円）程度に抑えられると述べた。

上海とフリーモントを拠点とする Nullmax は、自動運転車の分野では数少ないプレーヤーのひとつであり、地図や LiDAR 無しで都市部のシナリオで自動車が単独で機能すると主張している。その代わりに、AI モデルを使用することで、自動車が A 地点から B 地点までナビゲートできるようになるという。

Nullmax の CEO Lei Xu（徐雷）氏は記者会見で、同社は Telsa が行ってきたように「純粋なビジョン」と「エンド・ツー・エンド」のアプローチを提唱しており、多くの企業が同社に追随している。

NIO（蔚来）、Xpeng Motors（小鵬）、Li Auto（理想汽車）に代表される中国の EV スタートアップは、「ルールベース」の設計から「エンド・ツー・エンド」の自律走行方式への移行に向けた取り組みを強化している。一方、伝統的な自動車メーカーは、Huawei（華為）や Nvidia のようなテック大手や、Horizon Robotics（地平線機器人）や Momenta のような新興ユニコーンと協力することで、AI の力を活用しようとしている。（紐劢科技）

中国のバブルティーチェーン「Chagee（霸王茶姫）」がスタバの人材を採用、米IPOを検討中か（7月16日）

現地メディア36Kr（36気）によると、中国のバブルティーチェーン Chagee（霸王茶姫）は、Starbucks China（星巴克）中国の副社長 Li Tao（李涛）氏を雇用し、新進ブランドのさらなる拡大への道を開いたと報じられている。しかし、この報道はすぐに同社によって否定された。

2017年に設立された Chagee は、生葉の紅茶に新鮮なミルクを加えることで、中国の混雑した RTB（Ready-to-Drink）飲料業界で広く成功を収めている。今回の動きは、Chagee が資金調達の機会を広げるためにアメリカでの上場を検討していることを受けたものだ。

36Kr の報道によると、Chagee は Tim Hortons China（カナダのコーヒーショップチェーン Tim Hortons の中国支社）などの競合から専門家を雇うことも検討しており、ソーシャルメディアプラットフォーム「RED（Xiaohongshu=小紅書）」やテック大手の Huawei（華為）からマーケティングスタッフを誘致しようとしているという。

2023年に3,500以上の新店舗をオープンした Chagee にとって、この1年半はワイルドな拡大期だった。同チェーンは最初の1,000店舗をオープンするのに5年以上を要し、5月現在で合計4,500店舗以上を展開している。（36気）

TikTok、東南アジアでローカルサービスの可能性を探る（7月15日）

TikTok は、中国での姉妹アプリ「Douyin（抖音）」の道を再現しようとして、東南アジアのローカルライフサービス分野を模索している。TikTok の公式求人サイトに掲載された求人情報によると、TikTok のサービス事業の目的は、「日常生活の体験をより豊かに、よりユニークに、より革新的に」することだという。

中国メディアの 36Kr（36気）は、インドネシアのTikTokサービスプロバイダの話を引用し、インドネシアとタイでの初期ベータテストの一環として、TikTok のフィードで、この短編動画アプリのユーザの一部がすでに食事の割引情報に接していると伝えた。

中国では、Douyin がグループ購入用の食事券を提供しており、ユーザは割引価格で購入してから、オフラインの店舗で利用することができる。中国のサービスは現在、観光チケットからレジャー・アクティビティまで、幅広いベンダーを含むまでに拡大している。（36気）

Lenovo、「bilibili World 2024」で AI 搭載 PC を発表（7月15日）

7月12日、ストリーミングプラットフォーム「bilibili（嗶哩嗶哩）」の年次イベント「bilibili World 2024」が National Exhibition and Convention Center（国家会展中心）で開幕し、中国全土から ACG（アニメ、コミック、ゲーム）ファンが年に一度の祭典に参加するために上海を訪れた。

今年の3日間のイベントには、700を超える出展者と800人の ACG コンテンツ制作者が参加した。Lenovo のブースでは、2つの AI 新製品「YOGA Air 14c AI PC」と「Legion Y9000P AI PC」が展示された。

Bilibili World 2024 はACGファンを集め、共通の関心を祝うもので、AI を搭載した Lenovo の PC は大きな注目を集めた。 Lenovo YOGA Air 14c AI PC は仕事用に設計されており、Lenovo Legion Y9000P AI PC は主にゲーマー向けに販売されている。

2017年から開催されている「bilibili World」は、中国の大手動画共有サイト「bilibili」が主催するコミュニティ重視の毎年恒例の大規模対面イベントだ。6月29日、ACG イベントのチケット販売第1弾では、VIP チケット2万7,000枚が30秒以内に完売し、一般入場券10万枚が1分以内に売り切れたと、同社のアプリが伝えている。（bilibili World）

【via TechNode】 @technodechina

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