米麹由来の発酵甘味料展開、オリゼがデット含め4.7億円調達——中目黒に直営店開設へ

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Image credit: Oryzae

「オリゼ甘味料」を用いた発酵食品ブランド「フードコスメORYZAE」を展開する ORYZAE(オリゼ)は31日、直近のラウンドで4.7億円を調達したと発表した。ラウンドステージは不明。

このラウンドには三井住友海上キャピタル、南都キャピタルパートナーズ、ウイング・キャピタル・パートナーズ、CyberAgent Capital、epiST Ventures、やらまいかファンド、とちぎ地域活性化ファンド、NCB ベンチャーキャピタル、GOLDEN EGG Ventures、のと SDGs ファンドが参加した。また、金額にはデットが含まれる。

これは同社にとって、2023年1月に実施した調達に続くものだ。三井住友海上キャピタル、南都キャピタルパートナーズ、ウイング・キャピタル・パートナーズ、CyberAgent Capital、epiST Ventures、のとSDGsファンドは以前のラウンドに続くフォローオンでの参加。

オリゼ甘味料は、米麹由来の発酵甘味料。自然な甘さとコクのある旨味が特徴だ。また、古米をアップサイクルして作ることができ、環境負荷をかけないサステナブルな甘味料としての側面も持つ。リリースによると、世界の砂糖代替甘味料市場は2022年の79億1,000万米ドルから2029年には128億6,000万米ドルへ成長すると予測されているという。

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オリゼは、2020年からフードコスメ ORYZAE を展開している。このブランドは、伝統的な発酵技術と現代のライフスタイルを融合させ、おいしさと健康を両立する「食べるコスメ」を提唱している。主力商品である砂糖・添加物不使用の「ORYZAE GRANOLA」は、販売開始から2年で100万食を突破し、楽天のグラノーラランキング1位を獲得した(2024年7月24日時点)。

さらに、2023年1月に行った2億円の資金調達を経て、2024年3月には栃木県日光市に米麹製造工場を操業開始し、同年4月からは宇都宮大学との共同研究も始めた。また、今秋9月には東京・中目黒に初の直営店舗「ORYZAE SHOP TOKYO」をオープンする予定だ。

今回の資金調達により、国内事業への投資を加速させるとともに、日本の伝統発酵技術のグローバル展開を見据えた米国市場への進出に取り組む。米国市場進出に向けては、2024年6月にアメリカのグルテンフリーたまり醤油の製造・販売を行う SAN-J International と業務提携に関する基本合意を締結し、共同開発商品によって米国の全発酵食品小売市場へ挑戦するとしている。

via PR TIMES      Summarized by ChatGPT

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