ベトナムのAppLancerが、プロトタイピングツールとクラウドソーシングを融合した、モバイル開発者マーケットプレイスをローンチ

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元日ともあれば、日本のスタートアップ・コミュニティは静かなものだが、東南アジアを中心とする中華圏は旧暦で新年を祝うので、今日も THE BRIDGE には数多くのニュースが舞い込んできている。その一つをご紹介しよう。

ベトナムのスタートアップ AppLancer は今日、モバイルアプリを製作するフリーランサーのためのマーケットプレイス「AppLancer」を発表した。

AppLancer を使うことで、フリーランサーは、自身が作成したアプリの UI/UX をポートフォリオとして公開し、デベロッパからモバイルアプリに関するデザインの注文を受けることができる。AppLancer には UI/UX をドラッグ&ドロップで操作できるツールが備わっており、発注側のデベロッパと受注側のフリーランサーが AppLancer ごしに UI/UX を相談・調整し、アプリの画面遷移やデザインを決定していくことが可能だ。

AppLancer を通じて発注を受けたフリーランサーは、開発フェーズのマイルストーンに基づいて、プロジェクトの完了を待たずに、発注したデベロッパからのお金を受け取ることができる。これらのマイルストーン、すなわち、納期や支払期日については、フリーランサーとデベロッパの間で協議し自由に設定できる。マイルストーンの達成度に応じて段階的にお金をやりとりすることも可能となり、その結果、フリーランサーの信頼とコミットメントが得られ、デベロッパは製作物の品質向上が期待できる。

モバイルアプリのプロトタイピング・ツールとして、身近な例では日本の Prott や台湾 の POP などが挙げられるが、AppLancer はちょうどこれらのツールに、クラウドソーシングのマーケットプレイス機能が加わった形だ。AppLancer では、プロジェクトの成約に応じて一定の手数料を徴収してマネタイズすると考えられるが、現時点において詳細は明らかになっていない。

AppLancer は、ベトナム・ホーチミン市に拠点を置くスタートアップで、Startup Asia Tokyo 2014Global Brain Alliance Forum 2014 にも参加していた、ソーシャル・ゲームアプリにユーザ同士のコミュニケーション機能を追加する SDK を提供する Appota のグループ会社である。

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