サムライインキュベートとPRTIMESが協力してスタートアップの広報支援を開始

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PRTIMES_Press150812_pdf(1_2ページ)

サムライインキュベートは8月12日、PRTIMESと協力してスタートアップのPR支援を開始すると発表した。活動拠点であるSSIでのPRセミナーの開催や相談窓口の設置、および優秀な企業に対してはPRTIMES社のサービスを年間無償提供するなどの支援策に取り組む。

同社では創業期のスタートアップに広報ノウハウや専任担当がいないケースが多く、広報術を獲得する機会が少ないことを今回の支援策開始のきっかけとしている。また、サムライインキュベートの支援先企業については半年間、毎月1回までプレスリリース配信サービスを無料で利用できる。

さて、このニュースについては情報を開示しておく必要がある。というのも、今回両者の引き合わせをしたのが私だからだ。またPRTIMESとTHE BRIDGEは協力してサイト内に特設ページを用意して、テクノロジー関連のプレスリリース配信を実施している。

なぜそんなおせっかいをしているかというと、それもこれもスタートアップの広報活動というのはやはり課題が多いからだ。今回のプロジェクトをサムライインキュベートにて推進する両角将太氏もこんな状況を教えてくれた。

「立場的にサムライインキュベート自体の広報もやっているので、自然と投資先からも広報の相談が来るんですが、やはりCEOでも、広報の経験がない方ばかりで、そもそもどう広報すればいいかわからなかったり、そもそもプレスリリースの書き方がわからなかったりするので、良いサービスを作っても、うまくPRできずに埋もれてしまっていたらもったいないなあと感じていました」(両角氏)。

実際、私は取材現場で、スタートアップの方に他のメディアの記者を紹介したり、取材の受け方、リリースの書き方、出し方などを助言することも多い。(こういう話ばっかりになって取材ほとんどしてないじゃないか、という方もちらほら)

ただ、スタートアップにとって広報が後回しになるのは当然で、やはり集中すべきはプロダクトにあるというのは間違いない。この順番を間違えて話題を持ち込んだりする人もいるが、正直、宣伝は書きたくないし、書いたところで読む側もそんなものは読みたくないはずだ。

参考記事

なので、こういった支援策は、特に広報やリリースをやったことのないスタートアップの「入り口」としてはよいものになるのではないかなと考えている。広報はうまく活用することで、自分たちの説明コスト(自分たちがどういうステージで、どういったものを作っていて、どういう人がやっているか)を下げる効果がある。スタートアップにとっての広報効果で一番期待したいのはそこだ。

限られたリソースを有効活用するためにも、こういった支援策はチェックしておいて損はないのではないだろうか。

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