「愛を祝う日」なのに恋人がいないという時、その日をどのように祝えばよいのだろう?
中国では仮想恋人を作るという選択肢がある。
5月20日は中国のネットユーザーが祝う、いわばオンラインバレンタインデーだ。今回Alibabaは週末にかけて特別なサービスを展開した。それが「仮想彼氏、仮想彼女」だ。
TaobaoモバイルアプリのVRヘッドセットを利用してアプリ内のQRコードをスキャンすると、イベントページへと案内される。すると、180度のVRアングルで仮想彼氏もしくは仮想彼女と恋愛体験することができる。
彼氏が欲しい人には有名なイケメン俳優Yang Yangが彼氏役に、彼女が欲しい人は中国のテレビスター、Dilrabaと一緒に実生活の一コマを疑似体験できる。動画では仮想恋人が起こしてくれたり、面白い冗談を言ったり、朝ごはんを作ってくれたりする。
この仮想恋人イベントはもちろん宣伝広告の一環だ。つまりこれはAlibabaが新たに売り出すVR動画プレイヤーをユーザに宣伝するもの。このプレイヤーがTaobaoのモバイルアプリにリンクしており、VR空間で商品の取り置きや購入、ショップをフォローすることができる。
なぜ今バーチャル恋愛だったのか?
先週末は中国のバレンタインデーであった。といっても本来のバレンタインデーとは別物だし、中国の伝統イベントというわけでもなく、主にネット上で5月20日と21日に開催されるオンラインホリデーなのだ。そもそもの始まりは520と521の読み方が中国語の「アイラブユー」に似ていることがきっかけだ。他のオンラインホリデー同様、主に中国の若者を中心に広まっている。
むろんAlibabaは他のオンラインホリデーでも巧みなキャンペーンを展開して大きな売上につなげているので、5月20日に何らかのイベントを仕掛けてきたことに何ら不思議はない。
【via Tech in Asia】 @TechinAsia
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