顧客管理システム(CRM)ツールの最大手SalesforceがSlackを買収するという噂は先週ごろから流れ始めていた。SlackはCOVID-19のパンデミック以降、リモートワークツールとして好調さを維持してきたと同時に、Microsoft Teamsなどとの市場競争に巻き込まれる形で確固たる地位の確立に苦しんできていた。
Slackは昨年6月にNYSE(ニューヨーク証券取引所)に上場。初値は38ドルを記録し、バリュエーションは230億ドルと評価されていた。しかし、その後から現在までの約17か月間、株価は25ドルから32ドルの間を推移している状態が続いている。しかし、先週SalesforceがSlackの買収検討が進んでいるという噂が表ざたになってからは、同社株価は史上最高値となる44ドルを超え、時価総額は250億ドルに達していた。(次につづく)
Members
BRIDGEの会員制度「Members」に登録いただくと無料で会員限定の記事が毎月10本までお読みいただけます。また、有料の「Members Plus」の方は記事が全て読めるほか、BRIDGE HOT 100などのコンテンツや会員限定のオンラインイベントにご参加いただけます。無料で登録する