iBeaconを使ったハードウェアやサービスが次々と登場している。今回紹介するのは、米国Estimote社が開発するセンサータグ付きデバイス、「Estimote Beacons」、「Estimate Stickers」という2つのデバイスだ。
場所に貼付ける「Estimote Beacons」
「Estimote Beacons」は、小石程度の形状とサイズのコンピューターだ。底面の粘着テープで壁などに貼付けることができる。
ARMプロセッサ、Bluetooth LEのモジュール、温度センサー、加速度センサーを搭載しており、周囲のスマートフォンと通信して情報を表示したりできる。
例えば、美術館で展示物の解説を表示したり、小売店で展示商品の近くにきた顧客のスマートフォンに商品情報を表示したり、レジ近くで決済用のアプリを起動したり、といった具合だ。
同社のサイトにて、「What are the practical applications?」として公開されているデモが分かりやすいだろう。
動くモノに貼付ける「Estimate Stickers」
一方、より新しい「Estimate Stickers」は、厚さ3mm程度のステッカー型のデバイスだ。Estimote Beaconsと同様にBluetooth LEのモジュール、温度センサー、加速度センサーを搭載しているが、その形状から固定のモノ、場所というよりは動くモノや商品などに貼付けて使うことが想定されているようだ。
小売店が商品に貼付けて「顧客がどの商品を何回手に取ったか」などを把握したり、自転車やペットの首輪にとりつけて状況を管理したり、といった具合だ。
いずれも通信範囲は最大70mで、バッテリーはEstimote Beaconsが3~5年、Estimate Stickersは1年ほどもつという。
開発者向けにSDKも提供され、Estimote Beaconsの開発キットは、3個入り99ドルですでに販売されている。Estimate Stickersについては、10枚入り99ドルで予約受付中で、発送は2014年10月後半になるという。
Estimate Beaconsは、日本の技適マークを取得済みのようだ。しかし、Estimate Stickersについては未取得のようなので、日本で使用する際には注意が必要となるだろう。
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