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iQONのユーザー数が100万人を突破、メディア経由の売上が1億円を超えるECサイトも出現

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ソーシャルにファッションコーディネートを共有するiQON運営のVASILYは6月26日、iQONの登録会員数が100万人に到達したことを発表した。また、これに合わせて同サービスのロゴのリニューアルも披露している。 2010年4月のサービス開始からこれまでに投稿されたコーディネート数は100万件、掲載ファッションアイテムは400万件を超えた。また、各アイテムは購入が可能な外部ECサイトへ連結されてお…

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ソーシャルにファッションコーディネートを共有するiQON運営のVASILYは6月26日、iQONの登録会員数が100万人に到達したことを発表した。また、これに合わせて同サービスのロゴのリニューアルも披露している。

2010年4月のサービス開始からこれまでに投稿されたコーディネート数は100万件、掲載ファッションアイテムは400万件を超えた。また、各アイテムは購入が可能な外部ECサイトへ連結されており、その購入するボタンは月間100万回タップに到達、iQONユーザーからの売上が1億円を超えるECサイトも出現しているという。

iQONが考える「手のひらのファッションメディア」の生態系

ここ1年ほどで、キュレーションという名の下にいくつかの女性向けメディア、特にスマートフォンシフトによる「手のひらの可処分時間」を狙った媒体が生まれつつある。既にある情報をまとめるだけでメディアが作れる分、確かに立ち上がりは早い。

ただ、同じくスマホ×ファッションというカテゴリで先行するiQONにはまた違った印象を持っている。

それは情報をただ消費するだけの受動的なメディアなのか、それとも能動的に参加できるメディアなのか、というポイントにあるのかもしれない。

この違いについてVASILY代表取締役の金山裕樹氏と話をしたところ「iQONはファッショントレンドが分かる、欲しくなる、買える、そういう自分から動きたくなるメディア」という表現を使っていた。

私もこの違いについては、実際に数字で一部大手ECのトラフィック(流入)の25%がiQON経由だったり、iQON経由での売上が1億円を超えるサイトが出てくるといった、読者が確実にこのiQONを通じて「動いている」ことを示す数字が重要なポイントだと考えている。

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メディアは当然、最終的にビジネスをしなければならない。

これは自分ごととしてもそうなのだが、メディア運営をやっていてただ消費されるだけの情報を流しているだけでは、これだけ多様化するオンライン・メディア戦争に生き残っていけない。より積極的に読者にメディアに関わってもらい、近い関係を築き、より自分を高い場所に誘ってくれる情報や価値を提供しなければ、本当にただ読み流されてしまうだけの存在になってしまう。

逆に言えば、読者と近い関係性を作り、生活を変えてくれる価値を提供することができれば、課金にしても、iQONのようなメディア経由の購買にしても「ここならお金を落としてもいい」と思わせることができる。そしてiQONはそれを実際の数字として結果に残している。このコンテキストが重要なのであり、数字として定量的に注視すべきなのだ。

<参考記事> iQONがファッションマガジン「iQONmagazine」を創刊、スマホ×ファッションの王座を狙う

能動的にトレンドを作ろうとコーディネートを生み出すユーザーとメディア、そしてビジネスとなるECサイトとの連携。この生態系を構築していることこそ、iQONが他のファッションメディアと違った印象を受ける最大の理由ではないだろうか。

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Rubyのまつもとゆきひろ氏、iQON運営のVASILY技術顧問に就任

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ソーシャルにファッションコーディネートを共有するiQON運営のVASILYは6月3日、「Ruby」の開発者で知られるまつもとゆきひろ氏が6月から技術顧問として同社に参加することを発表した。 まつもと氏はオブジェクト指向スクリプト言語「Ruby」の開発者で、ネットワーク応用通信研究所フェロー、楽天技術研究所フェロー、Ruby アソシエーション理事長、Heroku チーフアーキテクトなどで活躍している…

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ソーシャルにファッションコーディネートを共有するiQON運営のVASILYは6月3日、「Ruby」の開発者で知られるまつもとゆきひろ氏が6月から技術顧問として同社に参加することを発表した。

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まつもと氏はオブジェクト指向スクリプト言語「Ruby」の開発者で、ネットワーク応用通信研究所フェロー、楽天技術研究所フェロー、Ruby アソシエーション理事長、Heroku チーフアーキテクトなどで活躍している人物。同氏は今後、定期的に開催されるミーティング等を通じて、開発テクノロジーとしてRubyを採用しているiQONへの助言や開発体制の強化を推進するとしている。

VASILY代表取締役の金山裕樹氏によると、現在、正社員の半数はコードの書けるエンジニアに占められており、その陣容をさらに拡大、強化するための一環でまつもと氏への技術顧問就任要請に至ったという。

VASILYは設立当初から技術者の教育と採用を最重要経営課題としています。その背景には技術以外でのイノベーションは産まれない、という考えがあるんです。エンジニアリングに集中できる職場環境の構築や教育制度の充実に務めた結果、Appleのベストアプリ選出やGoogle I/Oへの出展などに繋がりました。今回のまつもと氏の技術顧問就任によってさらにエンジニアの技術的探究心を刺激し、世界が震えるヤバいものができるようなサポートができたらと考えています(金山氏)。

追記:VASILYに掲載されているまつもと氏の言葉がよい内容だったので合わせてご覧頂きたい。

<参考> 「IT奴隷化に反旗を翻そう」 VASILY技術顧問 まつもとゆきひろ氏インタビュー

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iQONがファッションマガジン「iQONmagazine」を創刊、スマホ×ファッションの王座を狙う

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ソーシャルにファッションコーディネートを共有するiQON運営のVASILYは4月30日、新たなメディア展開としてスマートフォン向けの「iQONmagazine」を創刊した。現在配信中のiQONアプリ内に設置され、まずはAndroid版から配信を開始、iOS版についても準備中としている。iQONの利用は無料だが、iQONmagazineは月額300円での課金提供となる。 配信頻度は月刊で開始、夏頃を…

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ソーシャルにファッションコーディネートを共有するiQON運営のVASILYは4月30日、新たなメディア展開としてスマートフォン向けの「iQONmagazine」を創刊した。現在配信中のiQONアプリ内に設置され、まずはAndroid版から配信を開始、iOS版についても準備中としている。iQONの利用は無料だが、iQONmagazineは月額300円での課金提供となる。

配信頻度は月刊で開始、夏頃を目処に週刊化させるという。エディトリアルを担当するのは前ELLEgirl編集長の澄川恭子氏で、ファッションに関連するコスメやカルチャーなどをエディタが編集して1回につき10コンテンツほどを配信予定。その他、コンテンツには動画やゲームなども含まれるとしている。

なお、掲載コンテンツはECサイトなどへの導線が確保されており、ユーザーはすぐに商品を購入することができる。

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会員数85万人、1日に投稿されるコーディネート数は2,000件以上。スマートフォンシフトにおける「手のひらの」ファッションメディア覇権争いで、常にトップで走り続けるiQONが次の一手に選んだのは「メディアの創刊」だった。この分野はmeryなどのキュレーション系メディアが一部成長しているものの、既存女性誌がウェブをスマホ対応している程度であまり大きな動きはなかった。

つまり誰もが認識する「スマホNo.1女性誌」の座はまだ空いてる、という状況かもしれない。

エディトリアル・プロデューサーの澄川 恭子氏

<参考記事>「女の子を可愛くしてあげたい」という原点に戻り、ELLEgirl編集長からITスタートアップ「iQON」に参加した澄川恭子さん【前編】

ELLEgirl編集長の澄川恭子氏の参加から約1カ月を経て生まれた、新しいタイプの「スマホ・女性誌」はどのようなものか。VASILY代表取締役の金山裕樹氏にその狙いを聞いた。※質問は筆者、回答はすべて金山氏。

筆者:iQONという「ユーザー投稿型」スマホ・メディアがある一方で、体力の必要な「編集型」メディアを新たに企画した意図を教えてください。

今何が流行っていて、何がイケてるのかっていうファッションの一次情報っていうのはソーシャルネットワークではなかなか捉えられなくて、その形式であるiQONって実は拡散装置だったということがユーザーインタビューとユーザーアンケートから分かったんです。

例えば「雑誌で見た今年のトレンドをiQONで表現しました」とか、「ショップ店員のこの着こなしがおしゃれだったのでiQONで投稿しました」みたいな、投稿のインスパイア元がiQON以外なことが結構多かったのです。

筆者:なるほど、iQONの中だけでもコーディネートはできるけど、実は情報ソースは別にあったと。

どうせだったらiQONで何がイケてるか、最新で間違いないエディターによって厳選された情報を見て、それをそのままiQONで表現して楽しむ、というほうが自然なのかなと。

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筆者:情報ソースと投稿、共有をひとつのアプリ内にまとめることで車輪の両軸みたいな関連性を作ったということですね。では既存のiQONとの具体的な連動はどのあたりにありますか?

iQON magazineで掲載された商品がiQONと連携しているECサイトから買えたり、そのアイテムでコーデしたり、似ているアイテムを見ることができたり、といったことですね。

筆者:年代層はリリースには20代とあったのですが、どうでしょう、今空いてるターゲット層ってもう少し上のような気がしていたりもします。

本当は年齢ターゲットって意味ないと思ってるんです。例えば10代だからH&M、40代だからシャネル、って感覚てあんまりないですよね。

筆者:確かに

どの年代でも今回のiQONmagazineでいいなって思えるスタイリングや着こなしを発見してもらえるように意識しています。この世界観が好きかどうか、ここの共感してもらえるかどうかということの方が重要ですね。ただ、やはり好感をもって受け入れてくれるのは20代中盤~後半の女性に多いかなと予想はしています。

筆者:コンテンツは全て内製でやっていくのでしょうか?雑誌事業というのはなかなか環境も厳しいという話を聞きますので。

もちろんこれだけで終わりでわないです。

今後はこういうエディトリアルコンテンツを持っているパートナーのコンテンツをiQON内でmagazineのような形で配信してレベニューをシェアできるようなことも考えていますし、いろんな世界観のコンテンツが楽しめうようにしたいなと。

つまり、出版社さんのファッション雑誌はここに参加して欲しいなと。iQONは今ECサイトにおける集客プラットフォームとして徐々に存在感出してきていますし、ある大手サイトではスマホサイトのトラフィック流入の25%がiQON経由という話もあります。

筆者:ファッション系のGunosyやSmartNewsのような「スマートフォンでの流入元」としての役割が出てきたということですね。

次はコンテンツホルダーにとっての配信プラットフォームとしてファッション業界盛り上げていきたいと考えてます。

筆者:ありがとうございました。

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「虚構で作ったコンテンツは見向きもされない」:80万人の女の子が集まる「iQON」のデジタルマガジン編集長、澄川恭子さん【後編】

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「「女の子を可愛くしてあげたい」という原点に戻り、ELLEgirl編集長からITスタートアップ「iQON」に参加した澄川恭子さん」の後編をお届けします。前編はこちら。 7年前、「やらせられた」ELLEgirlオンラインの立ち上げで得たもの 三橋:iQONへの参加は、これまでのキャリアで一番のターニングポイントになるんでしょうか。それとも、今の自分がいることに影響している体験って他にありますか。 澄…

「「女の子を可愛くしてあげたい」という原点に戻り、ELLEgirl編集長からITスタートアップ「iQON」に参加した澄川恭子さん」の後編をお届けします。前編はこちら

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7年前、「やらせられた」ELLEgirlオンラインの立ち上げで得たもの

三橋:iQONへの参加は、これまでのキャリアで一番のターニングポイントになるんでしょうか。それとも、今の自分がいることに影響している体験って他にありますか。

澄川:それは、ELLEgirlの編集長代理となった7年前ですね。自分が携わった初の号を出すか出さないかという時に、現ハーストの社長からオンラインの立ち上げを命じられて。当時は「サイトマップって何ですか?」というくらいデジタルを理解していませんでしたから、正直「は?」って感じでした。ブログとか流行りだしていたけれど、自分にとっては遠い人の話くらいに思っていたので(笑)

三橋:そっか、7年前ですもんね。

澄川:でも、オンラインの立ち上げをミッションとして与えられたので、もうやるしかなくて。その時に、紙とデジタル、その2つをつなげることを否応無しに考えさせられました。その時は、「させられた」っていう感覚だったんですけど。紙には載せきれなかったネタをオンラインで見せたり、それぞれの活かし方が見つかっていって。

三橋:デジタルにも理解がある今の澄川さんがいるのは、その時の経験が大きいんですね。

澄川:その後、さらにSNSの時代がやってきて、読者とより強くつながれるようになったことで、人を動かす楽しさみたいなものも知ることができました。世の中の潮流がまだデジタルメインじゃない頃に触れて勉強していたので、デジタルへの理解が生まれたんだと思います。あの経験がなければ、今ここにいないと思います。

三橋:これまでずっと女の子、女性向けのコンテンツを作ってきて、一番印象に残っている特集とか取り組みってなんでしょう。

澄川:印象的な号って難しいですね、いっぱりあり過ぎるし、わりと過去を捨てちゃうタイプの人間なので忘れた部分も…。でも、ELLEgirl LABOの立ち上げは新しかったと思います。読者の中から選んだ15人の子達に誌面を作らせたり、リアルイベントをプロデュースさせたり。発信力を持った子達を一緒に育てていくというか。

三橋:iQONでも、ただ可愛いファッションを着るっていうことを越えて、そんな取り組みをしていくってことですね。楽しみですね。

澄川:そうですね。ELLEgirl LABOは15人でしたけど、iQONではもっと大勢に向けて、みんなが参加できる形にしたいなって考えています。

編集者に求められるのは、「適応力」

三橋:編集っていう仕事に必要なスキルとか性質みたいなものってありますか。

澄川:適応力かな。自分が行きたい雑誌の編集部に配属されないかもしれないこともある。だからといって、つまんないって思いながらやっていたら、それが誌面にも表れちゃうでしょ?適応力を持って楽しんでいる人の周りには、人が集まるし、助けてくれる。自分が楽しんでるかどうかかな。

三橋:編集だけじゃなくて、仕事全般に言えることかもしれないですね。

澄川:そうですね。楽しむ力がなかったら、私自身ここにいません。人生論になってしまいますけど、人生なんて誰も同じように辛くて苦しいものだと思うんです。でも生きていかなきゃいけない。私の命が365日だとして、それを泣いて暮らすのか、笑って暮らすのか。私はやぱり笑って暮らしたいと思うので。

三橋:最初にも伺ったんですけど、女の子とはこういう生き物だってことを、澄川さんならどう表現しますか。

澄川:女の子は、一生可愛くいたいと願っている生き物だと思います。可愛いのか、素敵なのか、その方向性は一人一人の心の中にあるものだと思うんですよ。AKBみたいになりたいなのか、ミランダ・カーみたいになりたいなのか、人それぞれ。でも、いつまでも「あの人素敵よね」って言われ続けたい。それは顔立ちだけじゃなく、洋服だったり体系だったり、雰囲気だったり。何かが素敵になる要素を持ち続けたいと思っている生き物だと思います。

虚構で作られたコンテンツは見向きもされない

三橋:以前から不思議に思っていることがあって。男性誌の女性版みたいなものって物足りなくて、結局男性版を読んでしまったりするんですけど、あれってなんでしょう。

澄川:私の個人的な意見ですけど、女ってこういうもんだよね的な、作られた虚構の中で人が作っているような気がします。女の脳って、そんなにウェットじゃないし、実はけっこうドライです。面白いもの、辛辣なものだって全然好きだったりする。そこを理解しないで、一般的な虚構をベースに思い込みで作っているんじゃないかな。

三橋:なるほど。女性とはこういうものだっていう虚像をもとに作られているから、ですか。

澄川:女性は可愛く、従順で、みたいな。そこが、実際に働いていたり、自分をしっかり持っている女性には何一つ響かなかったのでは?むしろ女性のほうがオヤジの部分もあるじゃないですか(笑)実は男子のほうがロマンチストだし。それを男子目線で、女の子ってこうあってほしいっていうところで作ってしまったのかもしれない。実際にはそんな女性一人もいないから(笑)

三橋:なるほど。納得しました(笑)最後に、女の子に向けてコンテンツを作っている人たちにアドバイスをいただけますか。女子に刺さるコンテンツを作るには、どこに気をつけるべきか。

澄川:デジタルだからといって、今の話じゃないですけど、虚構で作らないことです。私は、しょっちゅう若い子を呼んで、彼女達が使うもの、見ているもの、興味があるものを聞くようにしています。きっと○○だろうな、で作らない。自分が若い子のものを作らなきゃいけなかった時も、自分が20歳くらいの時にどういう気持ちでいたかをすごく掘り起こしました。何になりたくて、どう思って、何に悔しくて、何を魅力的に感じたのか。それって時代が変わっても感じることだから。

三橋:ユーザーの声をちゃんと聞くって、サービス作りにも全く同じことが言えますね。

澄川:結局、デジタルにしても雑誌にしてもツールでしょ?だから、使う人たちが本当にどう思っているのか、なんでそれを読みたいのか、使いたいのか。そこを見極めて落とし込んでいかないと、見向きもされないものになってしまう。勝手に暴走しないで、生きた人間を見て、その距離をどうデジタルで便利に埋めるかを考えていきたいと思っています。

三橋:今日はどうもありがとうございました。

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「女の子を可愛くしてあげたい」という原点に戻り、ELLEgirl編集長からITスタートアップ「iQON」に参加した澄川恭子さん【前編】

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私の強み。考えたことがなかったけど、マスの目を持っているってことかな。大衆の目。かっこいいものは好きだけど、同時に若い子たちと同じように憧れとかミーハーな部分も持っているというか。そこを今の若い子たちと何ら変わりなく共有できることですかね。 以前にTHE BRIDGEでもお伝えした、「iQON」への強力な新メンバーの参加。ELLEgirlの前編集長の澄川恭子さん。ハースト婦人画報社(旧婦人画報社)…

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私の強み。考えたことがなかったけど、マスの目を持っているってことかな。大衆の目。かっこいいものは好きだけど、同時に若い子たちと同じように憧れとかミーハーな部分も持っているというか。そこを今の若い子たちと何ら変わりなく共有できることですかね。

以前にTHE BRIDGEでもお伝えした、「iQON」への強力な新メンバーの参加。ELLEgirlの前編集長の澄川恭子さん。ハースト婦人画報社(旧婦人画報社)の女性誌の編集部でキャリアを積んできた、女子向けコンテンツを作るプロフェッショナル。

 ただ、女の子を可愛くしてあげたい。出版社に入社した当時から変わらないその想いを原動力に、デジタルマガジンという新しいチャレンジに挑む澄川さんへのインタビューです。お話を伺っていくうちに、サービス作りとコンテンツの編集にある共通点が見えてきました。

可愛くなりたい女の子の悩みやコンプレックスを解決してあげたい

三橋:今日はよろしくお願いします。一ヶ月程前にiQONにジョインしたということですが、澄川さんの今までのご経歴を教えていただいても良いですか。

澄川:婦人画報社という出版社で、今はもうなくなってしまった雑誌「Vingtane(ヴァンテーヌ)」の編集部にいました。その後、「ELLE」へ移動し、「ELLEgirl」の編集長に。

三橋:では、ずっと編集をされてきて、会社を変わるのは今回が初めてなんですね。

澄川:そうですね。ただ、まるっきり日本の会社だった婦人画報社が、フランス、アメリカの会社に買収されたことで、企業文化や雰囲気に変化がありました。そういう意味では飽きることはなかったですし、面白かったですよ。

三橋:iQONに入ってみて、女の子って実はこうなのか!っていう発見はありましたか。

澄川:やっぱり、女の子ってみんなおしゃれになりたいと思っているし、可愛くなりたいっていうのは永遠のテーマだと思うんですよね。それが特に強いのが20代で、30歳を過ぎるとライフスタイルの変化で視野も広くなるし、コンプレックスも少しずつ手放される。でも20代って、隣に座ってる人と自分を比べてしまう。それを例えば、ファッション、コスメというもので解決できるなら解決してあげたいと思っています。

三橋:誰かのために何かを解決してあげたいっていうところが根幹にあるのは、サービスも、雑誌の編集も、作り手の想いに共通するものがありますね。

澄川:今までは、その解決を提供できる場が雑誌だと思っていたんです。でも、ELLEgirlで、雑誌だけじゃなくWebサイト、SNS、ELLEgirl LABOという新しい取り組みをやってきたことで、いろいろな届け方があるんじゃないかなって思うようになって。今の世代に伝える方法の一つとして、iQONのデジタルマガジンがあると考えています。

三橋:その時代ならではの、発信の形があるっていうことですね。ITスタートアップに入社してみてどうですか。

澄川:カルチャーショックの連続ですよ。コピーなんかしてるの私くらいですし、社内の情報共有の仕方も違うし。でも、世界がすごく広がりました。優秀なエンジニアが常にそばにいて、これってできるの?っていう疑問にすぐ答えが返って来る。「想像できることは実現できます」って言ってくれる彼らと隣り合わせに仕事ができることはすごく心強いです。ワクワクしますね。

三橋:iQONのデジタルマガジンはいつ頃のリリースになりそうですか。

澄川:今のところ4月末を予定しているので、今、急ピッチで動いています。デジタルマガジンでコンテンツを提供するだけではなく、リアルな女の子達が参加する方法を模索していきたいと思っています。今は私一人なので、早急にスタッフを揃えるのが先ですが。

若い子が抱く憧れやミーハー心にいつまでも共感できること

三橋:最近はネットでも女性をターゲットにしたコンテンツ系サイトが増えてますけど、iQONならではのコンテンツってどんなものをイメージしていますか。

澄川:ただファッションが好き!っていうiQONの80万人の女の子たちに、日本に留まらない、男性目線や局地的に偏らない情報を伝えていきたいと思っています。例えば、デザイナーの想い、世界のトレンド、世界中の女の子たちの着こなしなど。デジタルの世界では情報もボーダーレスです。それはファッションそのものがボーダーレスになることを意味すると思うので。

三橋:澄川さんのおっしゃる、デジタルな情報発信に留まらないものっていうのは具体的にはどんなものでしょう。

澄川:今って、アプリとかゲームとか、何となく使いこなして終わりっていうことが多いですよね。そうじゃなくて、もっとリアルな体験をさせてあげられる場を作ってあげたいんです。例えば、ファッションの悩みを打ち明けてみんなで解決したり、コーディネートのスキルアップができるちょっとしたゲームを仕込んだり。そうやって、もっとおしゃれになった彼女達が、行く行くはファッション業界で働くようになるかもしれない。ただ着ることの楽しみを越えて、違う形でファッションを身近なものにしていきたいですね。

三橋:ファッションが、一方的に発信されるものではなくなる感じがしますね。澄川さんは、ご自身の強みってどこだと思われますか。

澄川:私の強み。考えたことがなかったけど、マスの目を持っているってことかな。大衆の目。かっこいいものは好きだけど、同時に若い子たちと同じように憧れとかミーハーな部分も持っているというか。そこを今の若い子たちと何ら変わりなく共有できることですかね。

三橋:発信者でもあるけれど、向こう側にいる受け手の心も忘れないこと、ですか。

澄川:私だって、特におしゃれでもない普通の女子大生だったわけですよ。あんな業界で働きたいな、あんな風になりたいなって夢を描いていた。そんな自分が、女の子が憧れる編集長という立場になれる。今度はそれを次の世代に体験してほしいっていう熱い想いがあります。

三橋:もともと雑誌が作りたかったんですか。編集者になりたかったとか?

澄川:別に雑誌が作りたかったわけじゃなくて、ただ女の子を可愛くしてあげたかったんです。それを大勢の人に提供できる場って?と考えた時に、当時はそれが雑誌だったので。わたしの原動力とか強みは、まさにその想いかも。

女の子を可愛くできるなら、ツールはなんでもいい

三橋:そんな雑誌を離れて、今回iQONに来た最大の決め手ってなんだったんですか。

澄川:やっぱり時代の変化ですね。例えば、ELLEgirlってどの雑誌よりも先にトラベルサイズを出したんです。8年くらい前ですけど、当時は最新号が出る度に書店からサイズを他誌と同じサイズに戻せってクレームがありました。でも、世界的にはトラベスサイズが流行していたし、これからはそういう時代だと思っていたし、実際、電車の中でもトラベルサイズを持っている女の子達を見かけました。でもここ1年で、外で雑誌を持っている女の子が消えてしまいました。みんながスマホに乗り換えて、これから全然違う時代が来るんだろうなって。

三橋:でも、紙の雑誌はなくならないですよね?

澄川:みんな雑誌が好きだし、雑誌がなくなることはないと思います。でも、それと同時並行で違う物もくるかもしれない。書店に行って、立ち読みして、レジで買うってすごくハードルが高いですよね。もっと近いところで違う形で提供できるかもしれないと思うようになりました。

三橋:ルーツに帰ったんですね。

澄川:そうですね。女の子を可愛くしたいという原点に立ち返った時に、だったら、ツールは何でもいいのかもしれないと思いました。次の時代に向けた表現の仕方があるなら、出版社にこだわらず、時代の流れに乗っていこうという気持ちです。

後編につづく。

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コンテンツ・イズ・キング :「iQON」のファッションデジタルマガジンを手掛けるのは「ELLEgirl」前編集長

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編集されたリッチコンテンツの必要性 月間訪問者数100万人を誇るファッションコーディネートサイトの「iQON」に、新たに強力なメンバーが加わった。iQONのエディトリアルプロデューサーに就任したのは、前ELLEgirl編集長の澄川恭子さん。4月下旬にはファッションデジタルマガジンの発行を予定している。また、iQONユーザーと企業のつながりを強化するコミュニティ形成も牽引すると言う。 澄川恭子さんは…

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編集されたリッチコンテンツの必要性

月間訪問者数100万人を誇るファッションコーディネートサイトの「iQON」に、新たに強力なメンバーが加わった。iQONのエディトリアルプロデューサーに就任したのは、前ELLEgirl編集長の澄川恭子さん。4月下旬にはファッションデジタルマガジンの発行を予定している。また、iQONユーザーと企業のつながりを強化するコミュニティ形成も牽引すると言う。

澄川恭子さんは大学卒業後、ハースト婦人画報社(旧婦人画報社)へ入社。いくつかの女性ファッション誌の編集を経て、2009年に「ELLEgirl」編集長に就任した経歴の持ち主。ファッションや出版に携わる人材が、こうした形でスタートアップに参画する例はまだ珍しい。iQONを運営するVASILYの金山さんはこう話す。

「iQONを今後さらに伸ばしいくためにも、まず編集されたリッチなコンテンツが必要だと思いました。そこから人選を始めて、適任は澄川しかいないと思い、一緒にやろうと口説き落としたという感じです」

iQONでインスパイアされ、iQONで表現する

この「編集されたリッチなコンテンツ」の必要性は、iQONユーザーの動向にヒントを得たと言う。iQONには70万人の会員登録ユーザーがいて、日々何万人というユーザーがアプリを立ち上げてコーディネートすることを楽しんでいる。そうしたユーザーにアンケートをとったところ、彼女達がiQONで表現しているものはお店、ストリート、友達などどこかからの流行を受けて発信されているものだった。

「ファッションに正解はありませんが、流行やトレンドはあると思っています。そのトレンドの多くはユーザー主導ではなく、例えばコレクションに出ているブランドやメディアによる発信が多い。それなら、iQONの外でトレンドを感じるより、iQONにファッションの一時情報的なものを用意してはどうか。それにインスパイアされて、そのままiQONで表現できたらもっと楽しいんじゃないかと思いました」

出版社など既存メディアの情報をアグリゲートして配信することも検討したものの、権利やコストの問題から独自にコンテンツを配信していくことを決めた。iQONが発信するコンテンツが成功すれば、それがコンテンツホルダーの考え方を変えるきっかけになるかもしれない。アグレッシブな業界ではないため、まずは成功事例を作ることが大事だと話す。

「iQONでコンテンツを作ってほしい」と告白

もともと金山さんがiQONを立ち上げた理由は、ネット上にファッションのコンテンツが少なすぎると感じたことから始まった。みんながいつも見ている画面の中にファッションがなければ、みんなファッションから離れておしゃれすることを忘れてしまうのではないか。今回のiQONのデジタルマガジンの発行は、そんなサービス立ち上げ当初の想いにも忠実な動きだ。

この独自コンテンツの発信を任される澄川さんとの出会いは、金山さんが前職のヤフーファッションにいた頃にさかのぼる。

「当時もコンテンツホルダーの出版社さんと企画について話し合いをしていたのですが、どこより早く企画が決まって成功したのが澄川が担当していたELLEgirlでした。紙の人なのにネットにすごく理解があるな、という印象を受けました」

その後、とあるブランドとの広告タイアップ案件で再度一緒になり、彼女のコンテンツを届けることへの想いについて改めて知ることになる。コンテンツを届けたい、その手段は紙でもネットでも、リアルな場でも構わない。駆け引きしても仕方ないと思い、まるで好きな人に告白するような感じで、ストレートに「iQONでコンテンツを作ってほしい」と伝えた。その後何度かカジュアルに話すことを重ねて今に至る。

コンテンツ・イズ・キングの時代に与えるインパクト

新たに心強いメンバーを加えて、今後iQONはどう進化していくのか。FacebookやTwitterなどコンテンツの高速道路が整ったおかげで、面白ければコンテンツが瞬時に広まる「コンテンツ イズ キング」の時代が到来したと話す金山さん。でも、道路が整備され、誰もがコンテンツ発信ができるようにエンパワーされたからこそ、編集者のようなコンテンツを作るプロもエンパワーされるべきだと言う。これからは、編集者の価値と能力がますます高まる、と。

「まずは、ファッションのトレンドがどこよりも早く、分かりやすく、スマホで気持よく見れるようなコンテンツを作って配信をしていきたいと思います。その後は、iQONユーザーがファッションを楽しめるようなリアルな場を設けた企画だったり、ブランドとユーザーをつないで新しい価値が生まれるような取り組みをしていきたい。今のうちの先手を打って先回りして世界にインパクトを与えたいですね」

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コーディネート提案はキラーコンテンツ、iQONが「ELLE SHOP」にコーデ画像作成機能をASP提供

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最近、イタリア発のグローバルオンラインモール「Yoox」との連携を発表した「iQON」にまた新たな動きがあった。ハースト婦人画報社が運営するオンライン・セレクトショップ「ELLE SHOP」にコーディネート画像作成機能をASP提供するという。今回の機能導入により、ELLE SHOPはその特徴であるファッション誌エディターがセレクトした商品を、コーディネートでより魅力的に表現することが可能になる。 …

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最近、イタリア発のグローバルオンラインモール「Yoox」との連携を発表した「iQON」にまた新たな動きがあった。ハースト婦人画報社が運営するオンライン・セレクトショップ「ELLE SHOP」にコーディネート画像作成機能をASP提供するという。今回の機能導入により、ELLE SHOPはその特徴であるファッション誌エディターがセレクトした商品を、コーディネートでより魅力的に表現することが可能になる。

iQONの機能を活用して作成されたコーディネートは、ELLEのトップページや個別の商品ページにコーディネート例として掲載される。また、iQONサービス内のオフィシャルユーザとして「ELLE SHOP」公式アカウントを開設し、週に数回のペースでELLEのコーディネートをiQON内で公開していく。最近、コンテンツとしてのコーディネートへの注目が高まっている。ZozotownもCM展開などでショップスタッフによるコーディネートを推している。Vasilyの金山裕樹氏は今回のASP提供についてこう話す。

ファッションにおいて、コーディネート提案はキラーコンテンツだと思う。でも実際にコーデ写真を撮るのはコストも労力もかかって大変。それをiQONの機能を使ってバーチャルにすることで手軽に行うことができる。

iQon-onsale-items若い女性に人気のiQONだが、月間訪問者数は200万人、投稿された累計コーディネート数は40万を超える。日々更新される100万件以上のアイテムを使って、毎日1,000件以上のコーディネートが投稿されている。週末のコーデ投稿数は倍の2,000件。コーディネートが作成される時間帯は、主に週末や平日の21時以降だ。家でリラックスしながら、ファッション誌をめくるようにiQONをパラパラと見て、気になるアイテムでコーデをつくるのだという。

iQONで実際にコーデを公開するのは、20万人の登録ユーザのうち1万人に留まる。ユーザにアンケートをとったところ、コーデを公開しない大きな理由は、「時間がない」と「センスに自信がない」だった。これらの課題を解決し、より多くのユーザにコーデを作成してもらうため、決められた位置にアイテムを配置していくだけでコーデが完成する機能をリリースしたところ、コーデ公開数が130%になった。

40以上のECサイトと連携するiQONだが、その中の10サイトでは買い物好きな女性に嬉しい追加機能を提供している。iQONの中でアイテムをLIKE(ブックマーク)しておくと、その商品がセール価格になった時、また在庫がなくなりそうな時にスマホにプッシュ通知してくれるのだ。月間のLIKE回数は150万回を超える。また独自調査によると、iQONに登録されている商品の約半数が根下がりするという。

ECでのモノの買い方は今が変化の過渡期。スマホやタブレットの普及、ソーシャルメディアによる情報の取得、ショールーミング、決済など、様々な要因によってこれから数年で大きく変わっていく。iQONはその中でも、「モノがたくさんありすぎて欲しいものが見つからない」という問題にフォーカスし、欲しいと思えるものとの出会いを沢山つくっていきたい。

商品ページにiQONでつくったコーディネートを掲載するだけで、商品が手元に届いた際のコーディネートの参考になるだけでなく、一緒に来たい他のアイテムも見つかる。ECサイト内の回遊率や顧客単価にも影響が期待できそうだ。

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ファッションサイトのiQONが、イタリアのオンライン・モールYoox.comと提携

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最近、3億円(約320万ドル)を調達した、オンライン・ファッション・コーディネイト・サービスの iQON がグローバル・ファッション・モールの Yoox.com との提携を発表した。Yoox は2000年にイタリアで設立され、現在、日本を含む67カ国で営業展開している。 iQON では、ユーザがサイト上で利用可能なアクセサリーや洋服の写真を使って、好みのコーディネイトを作成することができる。そのコ…

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最近、3億円(約320万ドル)を調達した、オンライン・ファッション・コーディネイト・サービスの iQON がグローバル・ファッション・モールの Yoox.com との提携を発表した。Yoox は2000年にイタリアで設立され、現在、日本を含む67カ国で営業展開している。

iQON では、ユーザがサイト上で利用可能なアクセサリーや洋服の写真を使って、好みのコーディネイトを作成することができる。そのコーディネイトの完成に必要なアイテムを提供するため、iQON はオンライン・ファッション・モールの ZOZOTOWN などの企業と提携し、アイテム・データベースを充実させてきた。既に同社は、合計40以上のEコマース企業と提携関係にある。

iQON を運営する Vasily 社の CEO 金山裕樹氏は、メールでサービスに関する興味深い情報を教えてくれた。

多くのコーディネイトは、平日や週末の夜9時以降に作成されています。これは、おそらくユーザがリラックスしている時間帯で、好きな雑誌のページをめくりながら眺めている時間なのでしょう。そのときに、ユーザはiQON のアプリを手にして、コーディネイトを作っているのです。週末には、1日に2,000件以上のコーディネイトが作成されています。

iQON ユーザのうち、オンラインでの買い物経験があるのは20%に過ぎない。彼らの多くは、オンラインで好きなファッション・アイテムを見つけ、街のストアでそれらを購入している。ある意味で、iQON のユーザが、世の中のユーザの主流だということ意味している。すなわち彼らは、最新のサービスを使う、テックに精通した人々ではないのだ。iQON はオフラインのストア情報も追加することを検討しており、ユーザ体験を多様化するため、いくつかのアイテムも購入できるようにする予定だ。ファッション・コーディネート・サービスとしてスタートした iQON は一つのコミュニティにまで成長してきており、中には数千人のフォロワーを抱える人気の高いユーザも居る。

iQON のユーザは現在すべて日本人だが、Yoox との提携におり、ユーザは世界中の人気のあるファッション・アイテムを楽しむことができる。これは国際展開に向けての第一歩となるだろう。しかし、金山氏によれば、現時点ではまだ、 iQON は国内でのサービス拡大に注力するとのことだ。

将来展開について、金山氏はコミュニティ機能が重要になってくるだろうと述べた。

今や日に1,000件のコーディネイトが投稿されるようになり、それらを使って、ユーザ各々が雑誌のようなページを作成できるようにしたいと考えています。iQON のコアバリューは、新しいファッションを発見できることです。我々は、今までとは違った形で、ユーザが好きなアイテムを見つけられるようにしたいと考えています。

【原文】

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メディア化するECが変える「発見」と「体験」

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「10万店舗を超えたときに面白いことが起こると思うんです」ーーある会食でBASE代表取締役の鶴岡裕太氏と家入一真氏にたまたま出会い、最近の状況を聞いたらこんなことを話してくれた。 リリースして約3カ月、勢いはそのままに2月20日現在の店舗数は1万5000店舗を超えたそうだ。毎月5,000店舗を積み重ねるとして、この「面白いこと」は17カ月後に起こることになる。 ここ数カ月だろうか、ECのような、ソ…

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「10万店舗を超えたときに面白いことが起こると思うんです」ーーある会食でBASE代表取締役の鶴岡裕太氏と家入一真氏にたまたま出会い、最近の状況を聞いたらこんなことを話してくれた。

リリースして約3カ月、勢いはそのままに2月20日現在の店舗数は1万5000店舗を超えたそうだ。毎月5,000店舗を積み重ねるとして、この「面白いこと」は17カ月後に起こることになる。

ここ数カ月だろうか、ECのような、ソーシャルネットワークのような、それでいてメディアのような形態をいくつか複合したサービスが好調だという話を耳にする機会が増えた。ビジネスモデルもマーケティングやシステム課金、ECの手数料やアフィエイトなど様々で、これも複合している場合が多い。

海外では、EtsyやFab、Fancyといったマーケットプレースぽいもの、ソーシャルネットワーク上で公開したコンテンツに課金ができるPheedも一時期少し話題になったし、ECではないけれど送客機関としてのPinterestやTumblrは華麗なコンテンツ製造装置として大きくユーザーを獲得した。

国内でも大型の調達をしたiQONや、スマートフォンとマーケットプレースの複合的なフリルは注目されているし、前述のBASEやStores.jpなども単純なショッピングカートとは少し雰囲気が違う。何よりこれだけサービスが溢れる中、彼らが支持を集めて成長している事実は注目すべきだろう。

一見すると多種多様なカテゴリのようだが、私はこれらのサービスにある共通点があるのではと考えるようになった。それが「発見」と「体験」に関するものだ。そのことについて具体的なサービスを挙げて考察してみた。

型番商品「以外」の発見方法ーーMONOCOの「コンシェルジュ」的発想

Fabが伸びている。総額で1億7,100万ドルを調達し、TechCrunchが昨年6月にCEOのJason Goldbergへインタビューした内容をみると、2012年の販売商品点数は180万点予想、売上は1億4000万ドルを目標にしているのだという。

そして日本国内で同様の手法を展開するのが、MONOCOを運営するフラッタースケープ代表取締役の柿山丈博氏だ。

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MONOCOはFab同様、刺激的な商品を毎日「イベント」という手法で販売する。柿山氏みずから足を運んで交渉し、見つけてきた数百人のデザイナーからもたらされる商品は、大量生産の既製品ではない。しかしながら一品物のような敷居の高さもない、丁度いいポイントを狙っている。Fabと手法は同じでも商品は国内デザイナーのテイストが生きたものになっている。

彼らはこの商品をコンテンツにまとめ、クローズド会員に向けてメールやサイトを通じて毎日「お勧め」する。

世の中は物にあふれている。「突き刺さる位にエッジが立ってなければ勝てない」ーーそう語る柿山氏が重要なポイントと考えるのがバイヤーの存在だ。ほぼ外国人で組織されたMONOCOのメンバーは毎日ヘッドホンで大音量をかけながら、自分がイケてると信じる商品をイベントに仕上げ、クローズドの会員に向けて販売する。現在は毎日6〜7イベントを開催し、常時500〜1000点の商品がサイトに並ぶようになった。

柿山氏は彼らのことを「コンシェルジュ」的な存在とみる。ただ物を探してきて整理してまとめる人ではなく、自信を持ってお勧めする人。結果、彼らの売上は順調に成長し、1日に100万円以上を売上げる日も出てきた。

ファッションは文字では探せないーーiQONのファッションディスカバリー

iQONを公開直後に見たとき、私は女性誌を思い浮かべてそれに関する質問ーー例えばiPadに対応させるのかとか、女性誌のマーケットを狙うのかとかーーそういう話をした覚えがある。そして今、彼らが提供するiPhoneアプリは雑誌の体験性を「再現」していると思っている。

パラパラと女性誌(私は男性なので男性誌だが)をめくった時に発見できる体験や感動。iQONにはPC版に小さなキーワード検索窓がついているが、スマートフォンアプリには見当たらない。あくまでイメージをタッチすることで自然と絞り込みができるようなフローになっている。

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雑誌の再開発が電子書籍を示す場合もあるが、本当の意味で「雑誌の体験性」を再現しているのは、このiQONのような「イメージによる発見」を実現しているサービスだと思う。そしてさらにスマートフォンというモバイル環境の制約も大いに考慮すべきだろう。文字よりもタッチするだけでイメージと出会える世界観の方が圧倒的に有利だからだ。

ここから導線を貼った店舗では月間で2000万円を売り上げた店も出てきているというから、おそらくここでの偶然の出会いはより雑誌のそれに近づいているのだろう。しかも雑誌をみて、店舗に足を運んで、というのではない。その場で買ってしまうのだ。文字で検索して価格を比較して、店舗で手にとってネットで買う。そんな導線設計もよく語られていたが、ここの流れはそうではない。きわめて直感的な動き方だ。

そういう視点で周りを見渡すと、文字で検索できない商品はごまんとある。ファッションだけでない、イメージからものを見つけて(イメージ検索ではない)自分の趣味にあった物との出会いを作り出す。ここには大きなビジネスチャンスがまだまだ潜んでいると思っていいだろう。

BASEが売っているものは商品ではなく「体験」

現在、楽天に出店している店舗数は約3万9000店舗(※1)、ショッピングカート大手のカラーミーショップを導入している店舗は3万6800店舗(※2)だという。前述の通り、昨年11月末に立上がったBASEは1万5000店舗にまで伸びている。しかしこの比較は正しいだろうか。

BASEというサービスをどうみるか、色んな意見があって面白い。安い(というかタダなんだけど)ショッピングカートという人もいるし、ホームページ作成サービスの亜流のような捉え方、Gumroadのようなコンテンツ指向もあるし、Etsyのようなマーケットプレースかもという話もある。

私はTumblrに近いと思っている。楽天やショッピングカートとの比較に違和感はあるけど、Tumblrのようなプラットフォームと比較すればあまりおかしく感じない。なぜか。彼らが作っているのがショッピングページというよりはコンテンツに近いからだ。彼らは同じくポータルを持たない。

以前私はこのような記事を書いた。彼らに近しい友人が「エビストラップ」や「自画像」を販売している。ひとつは手渡しで、ひとつは売ってるにも関わらず、ダウンロードが可能だった。真面目に文章で書くのもアレだが、このことに関連して家入氏が「モノというネタを通じてコミュニケーションを楽しんでいる」と話していたのが印象的だった。

彼らはポータルを持っていないので、BASEで売っている商品を探すことは出来ない。探す必要がないからだ。全く文脈を知らない人がいきなり似顔絵を出されても訳が分からないし、購入なんてしないだろう。あくまで購入という行為は販売者と近い関係にある人から広がった「輪」に存在する。

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そうやって小さい輪から口コミで広がり、例えばこの「自分の名前を入れた和歌を作ってくれる」ショップは数十件の注文が入って現在注文を止めているそうだし、「月間で数百万を売上げるショップも出てきている」(鶴岡氏)という結果につながっている。

友人のTumblrを眺めているとたまに感動的なモノに出会うことがある。コメントをしたりリブログしたりリアクションする。BASEはこの体験の上に「買える」というアクションが追加されたものではないだろうか。

ーーーこれらのサービスは文字で商品を検索させ、値段という数字で比較をさせない。イメージを駆使し、自分の価値観を人に勧める。モノによるコミュニケーション、買ったことへの話題づくりという体験を付加価値にビジネスしようとしている。このような「メディア化するEC」サービスはこれからも出てくるのではないだろうか。

※1:※2012年度実績 出店店舗数 約39,000店舗
※2:導入店舗数3万6,800店舗。国内主要ショッピングカートASPサービス中首位。(2012年3月末時点「主要ショッピングカート利用状況調査」)
出典:(株)日本流通産業新聞社「日本ネット経済新聞2012年5月24日号」/カラーミーショップサイトより

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経由の月間販売額が2000万円を超えるショップも出現ーーiQONを運営するVASILY、グロービス他から3億円を調達

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ファッションコーディネートサービスの「iQON」を運営するVASILYは2月4日、グロービス・キャピタル・パートナーズ、伊藤忠テクノロジーベンチャーズ、GMO VenturePartnersを割当先とする第三者割当増資を発表した。調達した金額は総額で3億円、伊藤忠テクノロジーベンチャーズとGMO Venture Partners は2011年5月に実施したシリーズA調達ラウンド(総額1億4000万…

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ファッションコーディネートサービスの「iQON」を運営するVASILYは2月4日、グロービス・キャピタル・パートナーズ、伊藤忠テクノロジーベンチャーズ、GMO VenturePartnersを割当先とする第三者割当増資を発表した。調達した金額は総額で3億円、伊藤忠テクノロジーベンチャーズとGMO Venture Partners は2011年5月に実施したシリーズA調達ラウンド(総額1億4000万円)に引き続いての参加となる。

iQONはユーザーがファッションアイテムを自由に組み合わせてコーディネートを作成、閲覧したユーザーが参照元のECサイトで購入したり、お気に入り登録して共有することができるサービス。2010年4月のサービス開始からこれまでに作成されたコーディネート数は30万件に到達し、ユーザーアクティビティを示す「お気に入り登録数」は毎月100万回を越える。

2012年2月にリリースしたiOSアプリが好調で、iQON経由での販売額が月間2000万円を超えるECサイトが現れるなど、ファッションアイテムの感覚的な検索方法として注目を集めている。

シリーズAでは主にサービス開発に注力してきたが、今後はブランディングや営業、マーケティングに力をいれていくという。国内でファッションといえばやはりZOZOTOWNを思い浮かべるが、両社は現在提携関係にあり、VASILY代表取締役の金山裕樹氏によればお互いの役割が明確に違うので、この先も補完関係が続くだろうとのことだった。

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VASILY代表取締役の金山裕樹氏
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