中国のeコマース大手企業Taobao(淘宝)が独自ブラウザをリリース

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【翻訳 by Conyac】 【原文】


中国のeコマース最大手のTaobao(淘宝)は、オンラインショッパーとオンラインショッピングで支払いをする際のセキュリティ提供する独自のPCウェブブラウザを持つ。加えてマウスジェスチャーや広告ブロック機能、そしてタスクに応じて、インターネットエクスプローラー(IE)でも使用されているWebKitもしくはTridentのいずれかを用いた「デュアルコア」 搭載のエンジンも備えている。

Taobao Browserは数週間前にリリースされたが、本日(原文4月3日)時点でv1.0.14にアップグレードされている。ショッピングを可能にすることにフォーカスしたのは、親会社の商品検索エンジンであるeTao(一淘)がGoogleやBaidu(百度)と並ぶ検索エンジンだからだ。また、デフォルトのホームページであるtao.123.comでは、優れたTaobao検索バーが表示される。これが新たなタブページである(クリックして拡大):

他の機能には、テーマ作成に役立つ「スキン」やAlicloud経由で同期したブックマーク(これはAliYun携帯のモバイルブラウザとも連動)、詐欺のショッピングサイトから守るセキュリティー確認、オンライン決済のAliPay(支付宝)対応セクションなどがある。他のほとんどの中国発ブラウザー、もしくは素晴らしい拡張機能を備えたFirefoxにできないことはあまりない。このeコマース企業は、過去に AlipayバッジバージョンのIE8とIE9でマイクロソフトと提携をしていたが、これが今後も継続されるのか否かは定かではない。

目立った機能にはマウスジェスチャーがある。例えばLの文字に沿ってなぞれば、今開いているタブが閉じられる。このような機能をデスクトップに導入した最初の企業は日本のSleipnirだったのだが、通常ではモバイルブラウザ上だけに見られるものである。

Alibaba(阿里巴巴)のブラウザ部門への参入はとても遅い。Baidu (百度)独自のブラウザも非常に似ていて(特に、WebkitとIEのデュアルコアを持っていること)、サービス開始してから1年以上を経てやっと最近バージョン2.0にアップグレードしたばかりだ。一方で、いくつかの統計によると、Qihoo (奇虎)の360 Safe Browserの利用率はIEのものを凌いでいる。他にも独自のウェブブラウザを持つ中国のウェブ企業は多く、それぞれが特定の分野に合わせたブラウザを作っている。例えば、Tencen(騰訊)のQQ Browserは、同社の業績が振るわない検索エンジンSoso.comへの利用を集中させるのに有効なブラウザになっている。

Taobaoブラウザ(PC向けで英語のサポート無し)のダウンロードは、Taobaoのサイトから。

[出典: Liulanmi – 中国記事より]

【via Tech in Asia】 @TechinAsia

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