17Startupの2012年レポートで、中国スタートアップ業界のトレンドが明らかに

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【原文】

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2012年は、スタートアップにとっては非常に興味深い1年だった。中国語でスタートアップに関するデータを提供する17Startup.comが、かなり膨大なデータベースをもとにした2012年のスタートアップ業界に関する長いレポートを作成した。今後、同レポートをまとめ、もっと興味深い詳細を紹介していくが、まずは大まかなトレンドから始めたいと思う。

まず、最も重要なことは、中国の起業家が2012年にどのようなスタートアップを設立したかだ。その答えは、圧倒的に、モバイルとeコマース関連のスタートアップだった。下は、17Startupのレポートのグラフを翻訳したものだが、ご覧のように、モバイルとeコマースは昨年設立された新たなスタートアップ全体の50%以上を占めている。ソーシャルも大きな割合を占めているが、数字は昨年よりも低くなっている。ゲームとウェブツールも優勢だった。下のグラフは若干読みづらいかもしれないので、グラフの右横にすべてのカテゴリー名とそのパーセンテージを書き並べたので、参考にしてほしい。

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だが、これらのスタートアップが中国のスタートアップ業界に参入する一方で、どんなスタートアップが撤退したのだろう? 17Startupは2012年に失敗に終わったスタートアップの詳細も報告している。

どんなスタートアップが2012年に撤退したのかというと、ほとんどのスタートアップが失敗するので驚くことでもないが、eコマースとモバイルがやはりリストのトップに上がっている。ソーシャル関連のスタートアップの数字も大きい。それで、これを上の新たなスタートアップの詳細と比べてみると、ソーシャルサービスが中国スタートアップ業界のトレンドではなくなりつつあるということはかなり明らかだ。

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17Startupのレポートを掘り下げ、今後さらなるデータを紹介するので乞うご期待。

【via Tech in Asia】 @TechinAsia

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