THE BRIDGE のメディア・パートナーである Tech in Asia では、2014年9月3日〜4日、東京で初開催となるスタートアップ・カンファレンス「Startup Asia Tokyo 2014」を開催する。
この予告シリーズでは、開催日当日に向け、登壇者やイベント内アトラクションの紹介を中心に、イベントの全容をお伝えする。これまでシンガポールおよびジャカルタで、通算5回にわたって開催された Startup Asia については、ここから関連記事を閲覧できる。
つい2009年には、日本のスタートアップ・エコシステムが瀕死の状態にあったことを考えると、そこから回復を果たし、バブルが起きていると言われるレベルにまで回復したとは、にわかに信じがたい。確かに多くの人は懐疑的だ。日本国外のテック業界の友人達からは、DeNA、GREE、楽天のような目立った企業以外に、日本にはスタートアップがいないのかと、よく尋ねられる。
一方、東京のベンチャーキャピタリストは、依然としてスタートアップが少ないことを嘆きつつ、時折バブルであることをほのめかすことがある。ドコモ・ベンチャーズの第3期インキュベーション・プログラムに参加し、50万ドルを調達したウンログ(関連記事)を見れば、この議論の両方の側面について、答えを提示しているかもしれない。
我々が日々接する資金調達のニュースからは、重要なデータが欠落していることが多い。会社のバリュエーションだ。日本のスタートアップが、一回の資金調達で1,500〜2,000万ドル以上を調達することは稀だ。500〜1,000万ドルを資金調達するスタートアップのニュースに頻繁に接していると、スタートアップ市場に限りがあるとの印象を受けるかもしれないが、真実を知るには本当のバリュエーション金額を知る必要がある。
Startup Asia Tokyo で、この議論についても踏み込んでみたいと考えている。freee の佐々木大輔氏、Nanapi の古川健介氏という、二人のホットで若い CEO がこの議論に加わってくれる。この議論は、インフィニティ・ベンチャー・パートナーズ(IVP)の共同創業者でマネージング・パートナーの田中章雄氏、グロービス・キャピタル・パートナーズのチーフ・ストラテジー・オフィサー高宮慎一氏がリードし、モデレータはインキュベイトファンド代表パートナーの本間真彦氏が務める。
このセッションは、東京のスタートアップ・エコシステムがどこからやって来て、どこへ向かおうとしているのかを知りたい人にとっては必見だ。お見逃しなく。
Startup Asia Tokyo 2014 の入場チケットはここから購入可能。
THE BRIDGE 読者向けの割引コード「readthebridge」の入力で入場料が25%割引になります。
【via Tech in Asia】 @TechinAsia
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