EdTech特化のViling Venture第二期デモデイが開催、優勝は対戦型クイズアプリの「マッチ」

Junya Mori by Junya Mori on 2015.3.26

2014年7月にスタートしたEdTech分野のアクセラレータプログラム「Slogan Viling Ventures」2期生のデモデイが開催された。

1期生では教材コンテンツをアップロードすると、アプリが自動で生成されるサービス「Edut」が優勝を果たした。2期生ではどんな教育関連のスタートアップがピッチを行ったのか、順に紹介していこう。

生徒と学校のマッチングプラットフォーム「Deviewstory」

Deviewstory

Deviewstoryの李恵玉氏が開発しているのは、学校と生徒のマッチングサービスだ。自分の子どもの進学先を検討していたときに、学校の探し方、検討する際の偏差値以外の基準がなかったことから、今回のサービスを立ち上げるに至った。

Deviewstory」では、学校情報にアクセスしたい保護者や学生に情報を登録してもらう。登録した情報に合わせて、マッチングしやすい学校が提案されたり、学校からスカウトが来るようになっている。保護者や学生の利用料は無料。

学校側からは偏差値以外のブランディングを行いたい学校から情報を掲載してもらう。学生に対して学校情報を提供することができ、希望する学生がいればスカウトすることもできる。オープンキャンパスや学校説明会などのイベントスケジュールを管理することも可能だ。

「Deviewstory」では、ターゲットを優秀な学生と上位の学校に絞り、マッチングしやすい状態をつくろうとしている。ビジネスモデルは掲載してほしいとDeviewstoryが考えている会員校以外の学校からの掲載料となっている。対応する学校は大学だけではなく、小中高、幼稚園等も対応範囲に含まれる。将来的には日本に留まらず、海外への展開も視野に入れている。

オンライン指導のマッチングプレイス「SENSEI PlACE」

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SENSEI PlACE」は、オンライン指導のマッチングプレイス。個別指導塾などで教えている先生は優秀であるほど仕事が増えるが、給料はかわらない。こうした先生のサラリーマン化を解決しようとしているのが、「SENSEI PlACE」の庄司裕一氏だ。

先生を個人として生徒と直接つなぎ、授業を重ねるとレビューが蓄積される。先生の時給は自分で設定できるようになっている。生徒側はレビューを参考にしながら先生を探すことができる。スマホに特化しており、先生のスケジュールの確認や授業もスマホを通じて行われるという。価格は週1回25分の授業の場合で、月額2,800円から。

コードをシェアする手間を効率化する「CodeXen」

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MAISIN&COが取り組んでいるのは、独自のCLIを利用した短いコードのストレージサービス。環境設定をコマンドひとつで可能にし、ソースコードのコピーアンドペーストを簡単にするという。

MAISIN&CO CEOの横溝一将氏によれば、複雑なソースコードを圧縮して、短いコードへと変換可能とのことで、スマホでもプログラミングが可能になるようになる、とコメントしていた。「CodeXen」は現在α版でクローズドのみ提供されている。

キュレーション学習プラットフォーム「シラバス」

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ダラフが開発しているのは、キュレーションエンジンベースのeラーニングシステム「シラバス」。東京理科大学出身のメンバーによって構成されるスタートアップで、以前THE BRIDGEでも取材している。

「シラバス」は、教える側のコストを下げることを目的としたシステム。すでに存在しているウェブ上のコンテンツを組み合わえて教材を作成できる。

リリースから数ヶ月が経過して、スクール等で教材として利用している他、採用支援会社や研修支援会社からOEMの相談なども受けているという。

ソフトウェアを開発する技術を持った彼らだが、現在軸をどこに置いていくかを模索している段階だという。

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ゲーム×教育の対戦型クイズ「マッチ」

batonは対戦型クイズ「マッチ」を開発しているスタートアップ。3月3日に日本史問題集アプリ「マッチ」をリリースしている。日本史からスタートし、現在では世界史や一般常識、漢字問題なども追加されている。

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ベータ版の段階ではかなり頻繁に利用するユーザもおり、1ヶ月に150試合を行っていたそうだ。学生をターゲットとして捉えつつ、クイズ好きな人々もターゲットとして捉えているという。課金の仕組みは月額などではなく、ソーシャルゲームのような課金モデルを想定している。

batonはこの夏にも新たなアプリのリリースを控えているとのこと。

Viling Venture第2期の優勝は「マッチ」

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5組のピッチが終了し、参加者の投票などを交えて審査した結果、Viling Venture第2期の優勝は「マッチ」となった。

この評価には教育×ゲームという領域への期待感はもちろん、プロダクトがリリースされており、実際の数字が出始めているプロダクトであることが大きいと考えられる。

今後、Viling Venturesは、日本版Edsurgeのような教育情報メディアのリリースや、スローガンとシンガポールのVであるCOENTと連携した「全方位型アクセラレータ」の立ち上げも予定しているという。アクセラレータの中で、Vilingは教育に特化した領域を担当する。

今後、EdTech領域でスタートアップをしたいと考える起業家をサポートする体制はより強固なものとなりそうだ。また詳細が分かり次第、お伝えしたいと思う。

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Junya Mori

Junya Mori

モリジュンヤ。2012年に「Startup Dating」に参画し、『THE BRIDGE』では編集記者として日本のスタートアップシーンを中心に取材。スタートアップの変革を生み出す力、テクノロジーの可能性を伝えている。 BlogTwitterFacebookGoogle+

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