米人材ソリューション大手のTriNet、海外駐在員向けビザ申請スタートアップのTeleborderを買収

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<ピックアップ>TriNet Acquires Teleborder; Expands Services for Companies Hiring International Employees

アメリカ人材ソリューション大手の TriNet(ニューヨーク証取:TNET)は7日、シリコンバレーのテック企業向けに従業員のビザ申請を代行するプロバイダ Teleborder を完全買収したと発表した。Teleborder の共同創業者兼 CEO の James Richards 氏と全社員は、TriNet に移籍する。買収金額は明らかになっていない。

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アメリカ国籍を持たない起業家が一般的に取得する H1-B ビザを取得する場合、弁護士に支払う必要のある手続料は概ね3,500ドルだ。しかし Teleborder では、このルーティンワークを遠隔や在宅で業務できる paralegals(弁護士補佐)にクラウドソーシングすることで弁護士の作業を極小化し、例えば通常3,500ドルかかるH1-Bビザの取得コストを1,900ドルで提供することに成功している。

世界中から優秀な人材を集めようとするシリコンバレーの企業では、社員に対するビザ取得のサポートを行っていて、複数名の専任スタッフを雇っていたり、弁護士と契約していたりするケースも少なくない。Teleborder はこの費用をクラウドソースの力でディスラプトしようとしている。

今回の買収を受けての、TriNet、Teleborder 両社の担当者のコメントは以下の通り。

Jimmy Franzone, Vice President Corporate Development, TriNet

今日のグローバル経済において、従業員が自由に移動できることは、ビジネスの成功に重要だ。TriNet は人材のマネジメントを通じて、クライアントがビジネス戦略の実行にフォーカスできるよう支援している。Teleborder が持つユニークな専門性は、世界中の労働力を雇用する主要な中小企業を支援する TriNet の商品のさらなる進化に重要な要素となるだろう。

James Richards, Co-founder and CEO, Teleborder

我々のミッションは企業を支援し、場所に関係なく、最高の人材を雇用しやすくすることだ。我々のプラットフォームは、国際的に活躍する従業員の雇用や異動をしやすくする イミグレーション HR にシームレスなアクセスを提供する。TriNet に加わることで、これらの世界的な労働力が 12,000 社以上の中小企業に提供できることを嬉しく思う。

Teleborder の株主には Khosla Ventures、Y Combinator、Recruit Strategic Partners、IDG Capital、SV Frontier、East Ventures、500 Startups などがいる。

Via MarketWired

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