LinkedIn創業者のReid Hoffman氏やフィランソロピー投資のOmidyar Networkら、社会に役立つAI開発に向けた2,700万ドルの基金を創設

by Khari Johnson Khari Johnson on 2017.1.12

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MIT Media Lab
Image credit: MIT Media Lab

LinkedIn 共同創業者の Reid Hoffman 氏、フィランソロピー投資で知られる Omidyar Network、さらに、ジャーナリズムを支援するナイト財団(John S. and James L. Knight Foundation)は今日(原文掲載日:1月10日)、共同で「人工知能の倫理とガバナンスのための基金(Ethics and Governance of Artificial Intelligence Fund)」を創設した。

この研究基金は社会に役立つ人工知能に特化する予定で、信仰指導者や政策立案者など多岐にわたる人々からの声を、人工知能の研究や開発に反映することを意図している。この基金がテーマとする問題は、倫理設計、人工知能がもたらすかもしれない害悪や有益な影響、社会に役立つ人工知能となる見込みだ。

今回基金を創設するグループは、発表の中で次のようにコメントしている。

ビッグデータやディープラーニングを活用した人工知能や複雑なアルゴリズムは、我々の生活や仕事の方法を急速に変化させている。ニュースの見方、ローンの与信、仕事の進め方までだ。

この広く知れ渡りつつも、しばしば表からは見えにくいインパクトのために、人工知能研究や開発は、エンジニアや企業だけでなく、社会科学者、倫理学者、哲学者、信仰指導者、エコノミスト、弁護士、政策立案者らもふまえた、多岐にわたる人々の声で進められるべきだろう。

マサチューセッツ工科大学メディアラボ(MIT Media Lab)ハーバード大学バークマンセンターは、この基金の牽引組織として活動する。運営委員会は、両組織の代表で構成される予定だ。

基金の大部分は、Hoffman 氏と Omidyar Network から提供される。両者はそれぞれ1,000万ドルを基金に投じている。ナイト財団はこの社会活動に500万ドルを、ヒューレット財団と Reptor Group の創業者 Jim Pallotta 氏がはそれぞれ100万ドルを拠出する。

LinkedIn の創業者で、ベンチャーキャピタル企業 Greylock Partners のパートナーである Reid Hoffman 氏は、次のように語っている。

人工知能が社会に利益をもたらすようにし、害悪を最小化するための努力が急務だ。人工知能による意思決定は、教育、交通、ヘルスケア、刑事裁判、経済など、我々の世界の多くの場面に影響を与える可能性があるが、その背後にあるデータやコードはほとんど見えないものだ。

Hoffman 氏と Omidyar Network には、生活のあらゆる面に関わる人工知能の影響に関心を持つテックリーダーのコンソーシーアムの一部として、思慮に富んだ複数の人工知能プロジェクトに資金を提供してきた歴史がある。Hoffman 氏は2015年12月、Elon Musk 氏や Peter Thiel 氏らとともに OpenAI を設立した。この人工知能研究を行う非営利組織は10億ドル規模で、人類の未来に向けた努力を目標に置いている。

Omidyar Network は eBay 創業者の Pierre Omidyar 氏が設立、ソーシャルインパクト投資に特化している。これまでに、Alexa のようなインテリジェント・アシスタントに人間的な感情を埋め込むディープラーニングを開発する Koko などに出資している。

昨年9月には、「人々と社会に貢献する人工知能のためのパートナーシップ(Partnership on Artificial Intelligence to Benefit People and Society)」という別の非営利団体が、Facebook、Amazon、IBM、Microsoft、Google によって設立されている

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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