Go-JekやUberの市場支配に打ち勝つべく、Grabがソフトバンクなどから15億ドルを資金調達中【報道】

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東南アジアの配車アプリ大手 Grab が、15億ドルを調達中であると Bloomberg が報じている

この報道は複数の匿名の情報筋を引用して、ソフトバンクグループが約10億ドルの拠出を約束しつつあるが、調達がソフトバンク本体からのものか、まもなく組成される SoftBank Vision Fund からのものかは情報が無いとしている。

Grab は9月の7.5億ドルの資金調達後バリュエーションが30億ドル以上に達したと伝えられており、今回の資金調達により、Grab は東南アジアでの資金調達額の記録を更新することになる。以前のラウンドは、ソフトバンググループがリードした。

東南アジア最大の市場の一つであるインドネシアでは、Grab は Uber と地元のプレーヤーである Go-Jek の両者との間で激しい競争に直面している。交通業界での競争とは別に、Go-Jek と Grab はキャッシュレス決済の採用で、フィンテックの分野でも競い合ってきた。

Grab はインドネシアでの R&D センターの開設を含む「マスタープラン」に7億ドルを投資しており、最近、バンガロールとホーチミンシティにも R&D センターを開設したばかりだ。同社は e コマースプラットフォームの Kudo を買収したと報道されているが、その買収に関しては何も語っていない。

Grab が Uber や Go-Jek とコラボレーションすることは稀だが、インドネシア政府が公共交通に関する法律を変更しようとしたのを受けて、3社は共に規制の壁に直面しており、共同でパブリックステートメントを発表した。インドネシア交通相の Budi Karya Sumadi 氏は、新ルールの運用開始に先立って3社に猶予期間を与えることを拒否した。

SoftBank Vision Fund は、ソフトバンクとサウジアラビア公的投資基金(PIF)の支援を受けている。Apple、Qualcomm、Oracle 会長の Larry Ellison 氏が、同ファンドに10億ドルずつ投資する計画であると報道されている。Donald J. Trump 大統領との話し合いに基づき、このファンドのうち500億ドルはアメリカ企業に投資される見込みだ。

本件について、e27 は Grab とソフトバンクにコメントを求めている。

【via e27】 @E27co

【原文】

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