Grab、インドネシアのスマートキオスクスタートアップWarung Pintarと提携——デジタルインクルージョンを推進へ

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Image Credit: ASEAN Impact Challenge

Grab は1月24日、小規模小売テックスタートアップでインドネシアに拠点を置く Warung Pintar と提携したことを発表した。この提携は ASEAN Impact Challenge(AIC)により行われ、インドネシアにおける一般大衆コミュニティのデジタル経済への移行に力を与えるものだ。

Grab と Warung Pintar は了解覚書への署名を取り交わすことにより、この提携を正式なものとした。

AIC は、東南アジアにおけるイノベーターと起業家の発見に特化した地域プラットフォームで、国連の持続可能な開発目標(SDG)の使命に従っている。

昨年 AIC は Grab と共に東南アジアのイノベーターを支援して、この地域におけるモビリティ、O2O および決済分野の課題を解決すると期待されるテクノロジーをイノベーターがスケールできるよう支援する GrabImpact 賞を創設した。11月、約500の参加者の中からこの賞を受賞したのが Warung Pintar であった。

AIC のプログラムリーダー Era Natasha 氏は次のように述べた。

技術イノベーターは、大きな規模で社会的影響を生み出す最大の潜在力を持ちます。AIC は、Grab のようなテクノロジー企業と Warung Pintar のようなイノベーターを結びつけ、この地域により大きな社会的影響をもたらしうる提携を促進することに関し、中心的役割を果たそうとしています。

この賞と1万米ドルに相当する1年間の Grab サービスを獲得して以来、Warung Pintar はアクセラレータ「Grab Ventures Velocity」に参加している。これは、この地域でスケールを図るインドネシアのテックスタートアップに対して Grab Ventures が創設した2億5,000万米ドル規模のファンドの取り組みの1つだ。

Grab Ventures Velocity はスケールアッププログラムであり、公共および民間セクターのパートナーの両方がスタートアップパートナーに対し、地域マーケットへのアクセス、指導、Grab プラットフォームを活用した概念実証、そしてもし適切であるならば戦略的な投資を提供するよう支援するものである。

Grab Ventures の社長 Chris Yeo 氏は次のように述べた。

弊社のゴールは2020年までにこの地域の1億のマイクロ起業家に力を与えることです。Warung Pintar と協力して、弊社は必要としている人々を後押しし、彼らが新しいスキルを獲得して生活を改善できるよう支援することを心待ちにしています。

両社の提携により、Grab ユーザは一部の Warung Pintar 店舗における2輪ドライバー向けの Grab シェルターの設置と同様、一部の Warung Pintar 店舗で現地ピックアップができるようになる。ある Grab の情報筋によると、Warung Pintar のスケーラビリティを増加させる別のプログラムに関する議論が行われているという。

Warung Pintar は最近のラウンドで2,750万米ドルを調達している。

【via e27】 @E27co

【原文】

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