NetEase Cloud Music(網易雲音楽)がシリーズAラウンドで1億800万米ドルを調達、ユニコーンの仲間入り

by TechNode TechNode on 2017.4.19

中国のネットポータル NetEase(網易)の音楽・ラジオ部門である NetEase Cloud Music(網易雲音楽)には、かねてから資金調達が噂されていたが、今回7億5,000万人民元(約1億800万米ドル)を調達してシリーズ A ラウンドを終了したことを発表した。このラウンドで同社の評価額は80億人民元に達し、2013年のローンチから4年でユニコーンの地位まで登りつめた。

今回の戦略的投資をリードしたのは中国メディアコングロマリットの Shanghai Media Group(SMG、上海文化広播影視集団)で、他にも、Hunan Broadcasting System(湖南広播電視台)傘下の Mango Media(芒果伝媒)が設立したファンドである Mango Cultural and Creative Industry Private Equity Fund(芒果文創基金)と、China International Finance Company Limited(中国国際金融)の投資部門である CICC Jiatai Fund(中金佳泰産業整合基金)が参加した。

NetEase Cloud Music でCEOを務める Zhu Yiwen(朱一聞)氏によると、今回調達した資金は主に NetEase Cloud Music 商品のユーザエクスペリエンスの改善、コンテンツへの投資強化、健全な特許システムの開発、上流および下流の音楽に対するソリューションの確立に利用される予定で、これにより、ユーザに質の高い音楽を豊富に提供していきたい考えだ。

今回の投資で NetEase Cloud Music は資金を得ただけでなく、SMG および Mango とコンテンツ面での提携を結んだ。これら2つのグループはカルチャーを全般的にカバーしており、ミュージシャン発掘番組、映画、バラエティ番組、音楽などの広範なリソースを持っている。

NetEase Cloud Music(網易雲音楽)のユーザ数動向

資金調達の発表に合わせて、NetEase Cloud Music は登録ユーザ数が3億人に達したことを発表した。ここ4年で同サービスは大きな成長の可能性を示した。 2015年7月にユーザ数が1億人を突破し、その1年後には2億人を超えている。

スマートミュージックレコメンデーション機能を備え、インディーズミュージシャンとも提携する NetEase Cloud Music は、音楽ストリーミング市場ではクールなアプリだと考えられている。同サービスはアプリをさらにソーシャル化して有料会員を獲得するために、果敢にもショート動画共有市場に挑もうとしている。

Zhu 氏によると、同社の収益は主に会費やデジタルアルバム、広告、物理的なブランド商品(玩具、ノート、カップなど)から得ているそうだ。また、スマートハードウェア商品のリリースも予定している。

遅れて参入した NetEase Cloud Music は、Alibaba(阿里巴巴)や Tencent(騰訊)からサポートを受ける Kugou(酷狗)や QQ Music(QQ 音楽)、Kuwo Music(酷我音楽)などの既存のプレイヤーにはいまだ追いつけていない。

Alibaba と Tencent は分野を超えたシナジー効果を期待して、エンターテイメント業界に多額の投資を行っている。たとえば Alibaba は、UC browser(UC 測覧器)と Youku Tudou(優酷土豆)を買収し、Tudou(土豆)の戦略転換のために20億人民元以上を投資している。

新たに調達した資金をもってしても、NetEase Cloud Music がこれらのネット巨大企業と渡り合えるほどの大きなエンターテイメントエコシステムを構築するのは難しい。となると、楽曲の著作権の壁を避けつつ、より小さなニッチ市場を深く掘り下げるという差別化戦略を採るのもアリかもしれない。

【via Technode】 @technodechina

【原文】

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