和歌山から生まれたコンパクトな電動ハイブリッドバイク「glafit(グラフィット)」、Makuakeでクラウドファンディングを開始

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ハイブリッドバイク「glafit(グラフィット)」 を紹介する FINE TRADING JAPAN 代表取締役の鳴海禎造氏
Image credit: Masaru Ikeda

和歌山市内に拠点を置く FINE TRADING JAPAN は、社員24名の小さなスタートアップだ。2003年の創業以来(RM Garage という屋号で個人事業として創業)、四輪車や二輪車のドレスアップ・パーツの製造や販売を行ってきたが、代表取締役の鳴海禎造氏が、ベンチャーの先駆け的存在でもあるフォーバル(東証:8275)創業者の大久保秀夫氏に出会い、今必要とされるモノを作るだけでなく、100年のビジョンを持って会社を経営すべきと諭され、自動車の分野にパラダイムシフトを起こすべく「glafit(グラフィット)」を開発した。

glafit は、電動バイクとしても自転車としても使えるハイブリッドバイクだ。自転車モード、電動バイクモード、ハイブリッド走行モードの3つのモードが備わっている。これまでにも、多くのメーカーが電動バイクや電動アシスト自転車を発売しているが、glafit がこだわっているのは安全性はいうまでもなく UI と UX だ。バッテリをフレームの中に収め総重量18kg、折り畳みができる機能性で、バッグに入れて新幹線で持ち運びすることすらできる。記者会見で披露された glafit のプロトタイプも、鳴海氏らが電車や新幹線を乗り継いで会場まで持ち込んで来たものだ。

充電はフレームにバッテリを入れたまま、または、フレームからバッテリを外して家庭用電源で行える。条件が整えば、10円以下の電気代で45km走行可能という高燃費の設計だ。また、ハンドル部には、モバイルデバイスを急速充電できる 2.1 アンペアの高出力 USB ポートが備わっており、スマホをナビとして使ってツーリング出かける場合などにもバッテリ切れの心配からユーザを解放してくれる。現在開発中ということだが、glafit のカギには指紋認証によるスマートロックが採用される予定で、カギをどこかに忘れて乗れない、という残念な思いをしないで済むようになる。

glafit は、健康のために自転車通勤したいのだけど、さまざまな事情でそれができない人々の問題も解決してくれそうだ。これからの季節、朝の通勤から自転車で全力疾走したのは、会社に到着した頃には汗びっしょりになる。glafit を使えば往路は電動バイクモードで颯爽と出勤、日が暮れた後に自転車モードで帰宅の途につくことができる。仕事終わりに突発的に飲みの誘いが入ったときは、glafit を折り畳んで電車やタクシーで帰ればよい。コンパクトなデザインなのでバイク置き場でなくても自転車の駐輪場にも置けるし、それさえ満車なら折り畳んで持ち運ぶことも可能だ。

glafit は本日から Makuake でクラウドファンディングにより先行予約注文を受付開始。将来的には、メンテナンスも含めた一貫サービスをユーザの近隣で提供できるよう、大手自動車用品店、大手二輪用品店などのチェーン店舗での販売を準備しており、海外への営業展開も視野に入れている。

日本国内の公道で glafit を運転する場合は原付自転車と同じ扱いとなり、普通自動車運転免許か原付運転免許の取得と携帯、車輛登録、ヘルメットの着用、自賠責保険への加入などが必須となる。

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