インドネシアの農家向けP2Pレンディングプラットフォーム「CROWDE」、グリーベンチャーズからシード資金を調達

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CROWDE CEO の Yohanes Sugihtononugroho 氏と、グリーベンチャーズのインベストメントマネージャー Samir Chaibi 氏
Image credit: CROWDE

インドネシアのアグリテックスタートアップ CROWDE は15日、金額非公開のシード投資ラウンドで東京を拠点とするベンチャーキャピタル GREE Ventures から投資を受けたと発表した。Crevisse Ventures もこのラウンドに参加した。

CROWDE の CEOである Yohanes Sugihtononugroho 氏は、今回調達した資金は、増資によって同社が支援する農家の数を増やすために使う予定だとプレス声明で説明した。

今もなお多くの農家が農業運営のための資金確保の難しさに直面しています。金融機関からローンを得ようと奮闘しているのです。(Sugihtononugroho氏)

ジャカルタとバンドンに本社を持つ CROWDE は、農家と出資者を結びつけることで持続的な農業のエコシステム構築を目指す。こうした出資者は農家の運営するプロジェクト、例えばコーヒー豆の流通やスイカの長距離輸送などに出資し支援することになる。

今年までに、同スタートアップは自社のソーシャルレンディングサービスを通じてインドネシアの276ヶ所の村の1万の農家に対し、2万4,000の投資家から300億インドネシアルピア(190万米ドル)の融資を実現した。

このサービスが他のソーシャルレンディングと違うのは、出資金が設備や道具、物資として農業プロジェクトに活用されるということだ。さらに、ビジネスを展開する際に直面する主な障害だと言われている技術面や財務管理についての教育も行っている。

2015年に Sugihtononugroho 氏と Muhammad Risyad Ganis 氏によって設立された同スタートアップは、2018年末までに最大10万の農家を支援し、700億インドネシアルピア(460万米ドル)をもたらすことを目標としている。

DailySocial の報道によると、同社は2016年に UMG Indonesia から7万米ドルのエンジェル投資を受けている。

【via e27】 @E27co

【原文】

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