NY発不動産プラットフォーム「Compass」、ソフトバンク・ビジョン・ファンドなどから4億米ドルを資金調達――評価額は44億米ドルに到達

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Image credit: Compass

不動産向けプラットフォーム Compass がシリーズEラウンドで4億米ドルの資金を調達した。同ラウンドはソフトバンク・ビジョン・ファンド(以下、ソフトバンク)とカタール投資庁(QIA)がリードし、 WellingtonやIVP、Fidelityが参加した。

この最新のトランシェは、ニューヨーク拠点の同社がソフトバンクから4億5,000万米ドルを調達してから1年も経過しないうちに行われた。これで設立以来、Compassが調達した資金は総額12億米ドルとなり、企業価値は昨年12月と比べ2倍となる44億米ドルに到達した。

もう一つ注目すべき点は、このニュースが発表された同日に、ソフトバンクが主要投資家として同業の不動産スタートアップ OpenDoor にも4億米ドルの資金を提供したと取り上げられたということである。また、その1週間前には Zumper が4,600万米ルドルを獲得している(ソフトバンクからではない)。不動産マーケットは今、活況に満ちていると言っていいだろう。

2012年に設立した Compass は以前、Urban Compass という名で知られていた。同プラットフォームはアメリカ国内で不動産物件を探している住宅購入者や販売者、賃貸人を支援している。さらに、代理店や地元のトレンドを理解したい人向けにデータや分析情報も提供している。

今回調達した資金は、アメリカ市場での地盤強化はもちろんのこと、プラットフォームを国際展開させるためにも使われるという。

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Compass
Image credit: Compass

Compass の設立者で会長の Ori Allon 氏は、以下のように述べている。

不動産は世界で最も規模の大きい資産クラスです。弊社のテクノロジーを世界市場にお届けすることができ、とても嬉しく思います。

アメリカ国内で築き上げた素晴らしい実績は、弊社の構想を正当化するものであり、国際舞台に進出するきっかけとなります。投資家の皆様の支援により、Compassのミッションはより強化されることでしょう。国内外の事業拡大をさらに前進することで、ユーザの皆様全員にぴったりの不動産物件を世界規模で見つける手助けをすることが可能となります。そして、テクノロジーとイノベーションを通じ、弊社のエージェント・プロダクティビティ・プラットフォームを開発し続けていきたいと思っています。

同社によると、今年の売上高は昨年(2017年)の2倍となる340億米ドルになる見通しだという。利益額については明らかにしていない。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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