China Mobile(中国移動通信) は、携帯電話向け4Gデータサービスを、来週(原文掲載4月20日)香港特別行政区において開始すると発表した。
100MBpsの次世代LTEサービスが4月25日からスタートする予定で、その端末にはまだ名前がないものの、新しい4Gのスマートフォンのキャンペーンが同時期に見込まれている。
China Mobileは、利用者数においては世界一の携帯電話会社で、中国本土ではトップ企業だが香港特別行政区においては比較的新参者であり、他の4キャリアの後に続いている。4キャリアとは、契約者数で上から、Hutchinsonの3、TelstraのCSL、PCCW、SmarTone-Vodafone だ。もし香港の人々が高い4Gの毎月データ料金の必要性を感じていて、手に入る端末が十分に魅力的であれば、4Gへの緩やかな移行は競合から顧客を奪うチャンスだ。
China Mobile香港支社からのプレスリリースによれば、LTEを全面展開するには時間がかかるとのことだ。
2012年末までに、China Mobile Hong Kongは4G LTEの対象地域を現在のネットワークと同等レベルまで拡大する計画であり、これにより屋内は最大80%がサービスエリア内となる。
China Mobile Hong Kongのディレクター兼CEOのSean Leeは続けて次のようにコメントした。
「我々は、4G LTE技術の開発に関して非常に楽観的だ。4G LTEへ目を向ける人々はどんどん増えている。携帯端末メーカーによれば、2012年には最大20種類の4Gのスマートフォンやタブレット端末が投入されるとのことで、これが4Gが3Gよりも早く普及すると考えている主な理由の一つだ」。
彼はまたBloombergに対し、「今年、合計10種類の4G携帯を新たにお客様の手元にお届けする」と語ったが、その端末のブランド名については言及せず、また iOS版なのかアンドロイド版なのか、Windows Phoneなのかも特定しなかった。
来週の発売に加えてChina Mobileは、3Gと4Gの両方の顧客に対して中国本土へ旅する際のデータローミングサービスを開始すると発表した。それには追加料金が月々発生する。本土へ頻繁に出向くビジネスマンをターゲットにしているようだ。
ちょうど先日リポートを見て分かったのだが、アジアの携帯電話キャリアで4Gサービスを全域展開しているのは、10社のみだ。今回、11社目がカウントされることになる。また今年、PCCWが、その後を追ってサービス開始の見込みだ。
【via Tech in Asia】 @TechinAsia
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