先日、CyberAgentが開催したNet Impact Jakartaカンファレンスは日本、ベトナム、中国のインターネット企業が参加する非常に楽しいものだった。Tencent(騰訊)も参加しており、同社のモバイルグローバル部門のSean Zhang氏が同社の情報を公開するとともに、インドネシア市場に対する参入計画について簡単に説明した。
このことからもわかるように、Tencentの目はインドネシアに向けられている。同社は既にインドネシアに10名のチームを派遣しており、事業を拡大すべくさらなる人材を求めていることをステージ上で認めた。
彼らはインドネシアのモバイル普及率が非常に高いことを指摘した。中国インターネット大手である同社は、インドネシア市場に向けて(Macバージョンのレビューを掲載したばかりである)QQBrowserの導入を計画しているが、同時にWhatsappのようなモバイルアプリケーション「Qute」も導入する予定だ。
Tencentが、中国で人気のメッセージアプリケーション「Weixin(微信)」ではなく、Quteを起用したことは不可思議だ。質疑応答の際にその点について質問を投げかけると、実に興味深い回答が返ってきた。
Zhang氏は、「Weixin」のユーザ層をAndroidやiPhoneなどのハイエンドスマートフォンを使用する人たちと説明した。一方のQuteは、インドネシアユーザーの大部分を占めるフィーチャーフォンでも使用可能で、ユーザはデータ通信の料金プラン抜きでもグループメッセージサービスを利用できる。このグループメッセージアプリは、Affleによって開発された「Pinch」というソリューションに似ているようだ。
Zhang氏からインドネシアにおける同社の詳しい戦略を聞き出す時間を確保できなかったのは残念だ。しかしまたすぐに会う約束をした。偶然にも(そして彼にとっては不幸なことだが)我々はJakartaの同じ建物に滞在しており、打ち合わせを設定するのは非常に容易なのだ。
続報に乞うご期待。
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