Tencent(騰訊、HKG:0700)のWeChat は中国だけでなくアジア各国で成功を収めている。大変なハードワークと夜通しのコーディング、ユーザーエクスペリエンス設計とそれを実行したことの賜物である。
Tencentのような大企業がスタートアップのようにアジャイルに動くのは珍しい。だから、WeChatのサクセスストーリーを追いかけるのは非常に興味深い。海外進出をする中国企業もあまり見ないため、それがTencentのストーリーをさらに面白くしている。
最近取材したTencentの代表者は、WeChatの成功は、ただQQやQzoneなどの大規模なユーザベースを活かした結果ではないという。そこには多くのハードワークがあった。WeChatチームは仕事を成し遂げるために通常朝方5時まで働いていると聞かされた(冗談抜きで!)。彼は次のように語った。
私たちは優れた才能のある人材、そして業界の中でも最も働き者の人材を雇用しています。中国人は死に物狂いで働いています。WeChatチームは朝の4時か5時まで働くのが当たり前、これは特定の部署に限らずチーム全体に共通しています。
WeChatチームは、製品の改良に役立つフィードバックを非常に大事にしている。特にインドネシアのユーザに向けた改良を考えているため、よりローカルであればローカルであるほど価値がある。「私たちと競合他社の違いはそこにあります」と彼は述べた。
WeChatの成功のためにチームがどうしてそこまで遅くまで働くのかを聞いてみた。彼によると、チームはやる気に満ちた集団であるらしい。
毎朝目が覚めると、私は自分に問いかけます。「何が私を仕事に駆り立てているのか?」私の夢はより多くの人に当社製品(WeChat)を使ってもらうこと。それが私の幸せです。チームメンバー全員が同じ目標と夢を共有しているので、この製品を成功に導くために明け方5時まで働くのです。私たちがそう指示しているのではなく、皆が自らのためにしていることです。
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