ニュースキュレーションサービス「Gunosy」が、このたびiPhoneアプリをリリースした。
Gunosyは、TwitterやFacebook、はてななどの行動のアクティビティを分析し、その人にあったニュースを1日に一回メールで配信するサービスだ。開発をおこなっているのは、福島良典氏(東京大学工学研究科システム創成学科専攻修士2年)、関喜史氏(同大、工学系研究科技術経営戦略学専攻修士2年)、吉田宏司氏(同大、工学研究科技術経営戦略学専攻修士2年)の3人で立ち上げ、2011年10月にサービスをリリース。
その後、順調にユーザは増えていき、2012年5月のリニューアルでレコメンドのアルゴリズムとUIを改良。現在では、4万人以上ものユーザ数となっている。以前、開発者の3人に、2012年5月のリニューアルのタイミングでSd Japanでもインタビューをおこなった。あれから約半年がたち、日々サービスの改善を繰り返し、今回のiPhoneアプリのリリースに至る。
今回のiPhone版アプリのリリースは、これまでGunosyユーザからも要望が高かったもの。大学院に通う3人は、もともと自分たちが専攻しているデータマイニングの研究の一貫としてサービスを立ち上げた。しかし、ユーザ数の向上や多くのニーズをヒアリングし、Gunosyを正式に運用し、多くの人たちに情報を届けるサービスへと展開していきたいと決意。2012年11月にはGunosy,Inc.として会社法人を設立。ティザーサイトとして公開したGunosy CareerとGunosyの2つのサービスを主軸に、サービスを展開していく。
「自分にとって有益な情報を集めることの重要性が高まってくる時代の中で、従来の方法とは違うやり方で効率よく情報を得られるものをつくることを目的としている。普通の人が日常的に使え、もっと情報に対する意識を向けてもらえるための使いやすいツールにこれからしていきたい」。
Gunosyを本格的にサービスとして展開していくことで、今までとは違う情報収集に対する意識をもってもらいたいと、福島氏は語る。
情報収集のあり方を変えていくGunosy
今回のリリースで、PC版とiPhone版の両方でGunosyが使えるようになる。これまで1日一回、指定した時間にメールでニュースを届けるスタイルにGunosyはしているが、このスタイルは変えず、より個々のニュースを読みやすくするためのツールとしてiPhone版があると語る。
「一日一回のメールでの配信で、Gunosyが日常に溶け込む体験を提供できるようになった。しかし、これからモバイルで利用するシーンが増えてくるからこそ、読むことに特化したものとしてアプリを使ってもらいたい。Gunosy体験としてのメールと、しっかり読んで情報収集するためのアプリ。この2つによって、より日常的にGunosyを使ってもらいやすくなる」。
アプリを立ち上げると、リーダーアプリのようにGunosyでこれまでレコメンドされたニュース記事の一覧を見ることができる。そこから個々の記事のリンクへ飛ぶこともでき、またTwitterやFacebookなどの個々のソーシャルメディアなどへのシェアも可能だ。
ニュースや情報を集めることがもっと当たり前になってほしいーそんな思いがGunosyにはこめられている。ウェブに精通した一部の人たちではなく、より一般的な人たちにも使えるための環境をつくっていきたい、と3人は語った。
今後は、ユーザ数を100万人までに目標をおこない、サービスの満足度を向上させていく。また、iPhone版だけでなくAndroid版のリリースも計画している。今後の情報収集のあり方を変え、次の時代のパーソナルマガジンを目指すGunosy.PC版、iPhone版(iTunesリンク)をぜひチェックしてもらいたい。
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