Dave McClureと赤嶺新哉氏の対談「シリコンバレーのベンチャーキャピタリストに挑め!」 #IVS

by Rick Martin Rick Martin on 2013.5.23

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500Startups の Dave McClure

これは、札幌で開催されている Infinity Ventures Summit 2013 の取材の一部である。このイベントについて、さらなるレポートはこのリンクから読むことができる。


札幌で開催されている Infinity Ventures Summit 2013 の1日目、「シリコンバレーVCからの話」と題したパネルで、我々は500Startups の創業パートナー Dave McClure と Core Ventres Group の赤嶺新哉氏の対談を聞くことができた。モデレータは、ベンチャーキャピタリストの伊佐山元氏が務めた。

Dave は増え続けるイノベーションについて話を始め、人々がシリコンバレーを祭り上げ、多くは失敗するのに、セクシーで難しいことをコピーしたがると語った。

日本に Steve Jobs や Mark Zuckerberg に相当する人物が居ないと言っているのではない。何人かはいるけれども(Dave は楽天の三木谷氏などの名を上げた)、既に存在するモデルの99%をコピーし、残りの1%だけをイノベーションすれば、もっとやりやすいだろう。

彼は 500Startups が投資した、料理の客席注文デバイスについて話をした。彼は、誰もが毎日経験するレストランでの料理の注文には、大きな問題があると指摘した。ウェイターを呼ぶための呼び鈴デバイスには、解決されるべき大きな問題がある。「宇宙船を作ろうと言うのではない。極めて単純なことだが、そこには大きな市場がある。」彼によれば、この領域に挑戦しているスタートアップは多くなく、特に日本ではその傾向が顕著だということだ。「真のイノベーションを起こすことは、極めて難しいことだ。既に存在する問題をとらえ、それを改善する方がずっとやりやすい。」

誰もが食事をする。しかし、レストランは顧客リストをもっていない。(再訪問を促す)リテンション・マーケティングが最も簡単なのに、ほとんどのレストランはそれをやっていない。もっとビジネスを改善できるのに。

500Startups は既に約30社に上る飲食関連ビジネスに投資をしている。

彼はインターネット・マーケティングについて、大きなイノベーションが見られると指摘した。この分野には驚くべき技術が存在し、今日における最大のチャンスは、誰もがオンラインになっているということだ。しかし、多くのビジネスは万人にアプローチできているわけではない。

既存の企業は、自分たちのビジネスモデルで経営を続けている。彼らはインターネット・マーケティングに強くないのに、高い投下コストを強いられていており、この短所を攻めることはチャンスだ。誰しも、利益は上げられているものの、どうしようもないような、つまらないビジネスには見覚えがあるだろう。彼らのビジネスモデルをコピーし、かかるコストを下げ、マーケティングを改善してやればいい。

Dave のスライドを以下に掲げておく。彼は「意図的にダメな事例」として説明したので、ぜひ覚えておきたい。(我々がダメな事例だと思っているわけではない)

創業者 対 プロダクト

Dave のプレゼンテーションに引き続き、赤嶺氏が Core Ventures Group について紹介をした。彼のファンドの第一フォーカスはシードステージへの投資であり、最新技術を開発している人々に興味があると語った。また、プロダクトを他の企業に販売する B2B企業についても注目している。

彼は、創業者の多くとは、彼らが新しいスタートアップをローンチすべく前職を離れる以前から、知り合っているという。優秀な創業者を持つ企業として、彼は Feed.fm の事例を引き合いに出した。

スタートアップにとって、最も影響を与える要素は、創業者の質だろう。私はシード・インベスターなので、優秀な創業者を見つけ、彼らと共に仕事し、彼らの力を解き放ちたい。もちろん、多くのVCはそのような姿勢を持っていて、これは私だけに限った話はないけれども。

赤嶺氏の話を聞いた Dave は、500Startups の場合、最初は創業者が素晴らしいかどうかはわからず、それが判明するには、共に仕事をし始めてから6ヶ月位はかかるので、創業者が創り出すプロダクトに注目するようにしている、と説明した。

プロダクトを見て判断するようにしている。私にとっては、プロダクトは、そのチームの魂が反映されたものだ。我々が見るのは、エンジニアリング、デザイン、マーケティングの3つのポイント。この3つがあれば、チームはうまく立ち上がる。この3つが備わっているかどうかを見るようにしている。

赤嶺氏は、日本の多くの起業家が世界レベルの起業家になろうとしていることを頼もしく思っており、彼らの存在によって、VC も教わるところがあると述べた。彼は、世界のどの国のエコシステムへ行ってもトップに位置づけられるスタートアップとして、Gengo や Peatix の名前を挙げた。彼らは世界レベルの投資家を魅了するだけでなく、日本の投資家をも巻き込んでいる。

Dave は、これらのロールモデルが、エコシステムの形成には重要だとの考えに賛成した。楽天、GREE、DeNA のようなサクセスストーリーに啓蒙され、リスクテイクする起業家がさらに多く生まれるだろう。

【原文】


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