世界的なインキュベータ・ネットワーク「TechStars Global Accelerator Network」にも加入する、シンガポールのスタートアップ・アクセラレータ JFDI Asia が今年2回目のアクセラレーション・プログラム参加スタートアップの募集を開始した。このプログラムは8月から開始され、参加スタートアップは 100日間のプログラム実施期間を経て、年末に Demo Day で成果を披露することになる公算だ。
参加を認められるスタートアップには、少量の株式を同アクセラレータに提供するのと引き換えに、以下の支援を得ることができる。
- 1.5万シンガポールドル(115.6万円)の現金
- 15万シンガポールドル(1156万円)相当のメンタリング
- 30万シンガポールドル(2312万円)相当のベンダー特典
- サービスやアプリの開発に必要な場所(シンガポール・Blk 71)
以下は、JFDI Asia の設立者 Hugh Mason と Meng Weng Wong からのコメントだ。

Hugh Mason
これまで、JFDI Asia に選ばれたスタートアップの60%以上が、アクセラレーション・プログラムを終えてまもなく資金調達を成功させており、一社平均の調達額は65万シンガポールドル(約5,000万円)に上ります。この好成績が導き出せているのは、国籍に関係なくベストなチームを集め、自らビジネスを構築し売却した経験のあるチームやメンターと共に、熱烈かつ協調して仕事できる体験を提供できているからでしょう。
Meng Weng Wong
我々は、スタートアップのために仕事しています。スタートアップが主役で、我々がコーチです。そのような精神のもと、プログラムの応募プロセスが、外部からも見えるようにしています。次回のブートキャンプに受からなかったスタートアップも、ガイダンスやサポートを提供するに値するからです。
シンガポールのスタートアップが集まるメッカ「Blk 71」の JFDI Asia のインキュベーション・スペースには、12のスタートアップを受け入れるデスクが用意されている。このデスクをめぐって、既に280以上のスタートアップから事前申込が届いているとのことだ。今回からプログラムに参加できるスタートアップの選抜プロセスにおいては、(JFDI の名前の由来、キャラクタの蛙になぞらえて)Frog Score という加点方法が採用されている。日本からの応募も期待しているとのことだ。(これまでにも、日本から複数のスタートアップが JFDI Asia のアクセラレーション・プログラムに申し込みがあった。)
募集対象となるスタートアップは、まだアイデアしかないチームから、既に一定数のユーザを抱え投資を待つスタートアップまで。プログラムへの参加が認められた後には、シンガポール国内に会社を既に登記しているか、再登記が求められる。プログラムへの応募はこちらから。
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