噂はどうも本当だったらしい。日経ビジネスが6月26日のニュースで報じたところによると、DeNAは無料通話アプリ「comm(コム)」の運営体制を大幅縮小、今後の積極的な会員獲得をやめる方針という。
「ディー・エヌ・エー(DeNA)がLINE(ライン)対抗で投入した無料通話アプリ「comm(コム)」の運営体制を大幅に縮小していたことが本誌取材で明らかになった。最大時で約70人を開発や運用、保守に当てていたが、6月初旬までに数人体制へと縮小を決めたもよう。今後、積極的な会員獲得を目的としたプロモーション活動はやめる方針だ」(日経ビジネス記事より)。
実は本誌でも6月初旬頃、ある関係者筋から運営体制の大幅縮小という話題を聞いていた。一方、昨日、セルカン・トト氏の記事(この記事は掲載こそ6月25日だが、翻訳などの都合で情報自体はすこし以前のもの)の通り、カジノゲームなどの投入で巻き返しを図るものの、大きなインパクトにはならなかったようだ。
なお、日経ビジネスの記事ではLINE対抗ということで、comm以外のカカオトーク(カカオジャパン、ヤフーとの50%合弁会社)、DECOLINK(サイバーエージェント)などの状況を伝えているが、実はGREEも2012年12月にメッセージアプリに参入している。GREEメッセンジャーだ。
しかしこちらもなかなか謎が多く、公開当初はオーストラリアなど数カ国のみの提供で、2013年3月には「Telilt」という名称に変更していた。
アジア圏のメッセージングアプリ全体を見渡すと、昨年末に3億人ユーザーを突破したとされるWeChat(テンセント)が中国国外で既に5000万人のユーザーを獲得しているなどLINEと並び好調ぶりが伺える。
LINE、WeChatの躍進とは対照的に、増え続けたアジアのメッセージングアプリ競争には今後、厳しい選択を迫られるプレーヤーも出てくるかもしれない。
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