WeChat(微信)のマネタイズに向けた新しい試みは「有名人アカウント」

SHARE:

中国の有名な俳優Chen Kun(陳坤)氏がWeChat(微信)で、フォロワー向けのプレミアムサービスを公開した。彼のオフィシャルアカウントに有料登録を行うと、ファンは特別な写真や音楽、電子書籍、そしてなんとおやすみボイスまで入手できる。

CHENKUNWECHAT

月額利用料は18元(わずか3ドル程度)だ。支払いは、WeChat 5.0で利用できるようになったWeChat Paymentによって行われる。Chen氏のオフィシャルアカウントは、初日だけでも700万元(114万ドル)を稼いだと噂されている。

Chen氏の公式アカウントは単なるチャット用のツールではなく、様々な機能が備わったアプリになっている。(情報アップデート:地元メディアによると、モバイルアプリ開発メーカーのBit-Seaが開発および運営をしているようだ。)有料会員制のページにはいくつかチャンネルが用意されており、会員はミュージックチャンネルでは、リストの曲をクリックして直接曲を聴くことができ、別のチャンネルではこの俳優による電子書籍を読むことができたり、お知らせに対して「いいね!」やコメントを残すこともできる。また、通常のオンラインフォーラムのように、フォーラムに参加してお互い交流し合うこともできる。

WeChatが売上の一部を受取るのは初のケースで、意外だ。きっとできるだけ多くの有名人に試してもらいたいのだろう。2~3年前、有名人がSina Weibo(新浪微博)を広める原動力になると考えられていた。面白いことに、有名人たちもWeiboで稼いでいるのだが、ブランドのキャンペーンに関する発表や広報活動などブランド側がソーシャルマーケティングを行える方法を彼らはとっている。Sina(新浪)はその後、マーケットを管理するためのサービスFensitong(粉丝通)を開発し、そこからも何とか売り上げの一部を受け取っている。

WeChatの親会社であるTencent(騰訊)は、インターネットの会員制サービスビジネスで成功を収めている。同社は、中国で最初に月額料金がかかるオンラインサービス制度を導入したり、バーチャル商品を初めてユーザに販売した企業の一つだ。数年後には、20種類以上ある同社の会員制サービスと会員システム全体が、Sina Weiboを含む多くの中国企業に採用された。

WeChatとChina Unicom(中国聯通)は先日共同で、Tencentの会員制サービスのように特別なサービスが利用できるSIMカードをローンチしたが、そのことでWeChatも特別なサービスが利用できるプレミアムサービスを遅かれ早かれローンチすると考えられている。

しかし、Chen氏のケースのようにTencentが同社のユーザベースを使い、第三者の金儲けを手助けしようとしたのは初めてのことだ。地元のあるメディアは、ディスプレイ広告を貼った記事をWeChatのフォロワーに送ることで金儲けをしようとした。一般的に、有名人のファンはスター自身が用意したコンテンツには喜んでお金を払うのだろう。

WeChatは今のところ、モバイルゲーム、スタンプ、特製のSIMカードで収益化を目指している。

【via Technode】 @technodechina

【原文】