オーストラリアのCoinJarが45.5万米ドルを調達、Bitcoinウォレットと取引所を構築

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オーストラリアで1万人の登録ユーザを持つBitcoinウォレットをローンチしたスタートアップCoinJarが、シードラウンドで50万豪ドル(45万5000米ドル)を調達した。このラウンドは22万8000米ドルを投資したオーストラリアのベンチャーキャピタル Blackbird Ventures がリードした。

複数のエンジェル投資家もこのラウンドに参加しており、その中には起業家のTorsten Hoffman氏、RetailMeNot設立者のGuy King氏とBevan Clark氏、ゲーム開発者のRob Murray氏、およびテクノロジー投資家のChris Hitchen氏が含まれる。

iPhoneで利用可能なCoinJarのウォレットにはユニークな機能がいくつかある。このウォレットは「管理ウォレット」で、ブロックチェーンをダウンロードする必要がない。10GB以上もあるブロックチェーンはパブリック台帳で、Bitcoin取引の履歴全てが記録されている。

セキュリティ面においては、CoinJarはSSLで暗号化されていて、2要素認証方式を取っている。

ウォレットと関連して、同スタートアップはCoinJar FillerというBitcoin取引所も運営している。現在はオーストラリアでしか利用できないが、買いに2%、売りに1.1%の一定料金で取引できる仕組みだ。また、「CoinJar Fair Rate」というBitcoinの真の価格を反映した専用換金レートも提供している。

同社によると、これによりSpendBitcoins、Omnicoins、Buy Bitcoin Australiaなどの他のオーストラリアの取引所よりも低い価格と手数料でBitcoinを提供できるという。5月のローンチ以降、同取引所は182万米ドル以上の取引を行ったとされる。

さらに、CoinJarは、販売店が取引レートやBitcoinアドレスの取り扱いを気にせずにBitcoinによる決済に対応できるよう、決済ゲートウェイを運用している。オンライン企業は手数料1%を課されるが、これはPayPalが課している水準より2~4倍低い。

同社はメルボルンのスタートアップアクセラレータAngelCube出身で、以前はマーケットアナリストを行っていたCEOのAsher Tan氏と、Bitcoin取引サービスのBitcoinicaを設立し売却したRyan Zhou氏によって設立された。Bitcoinicaは、一連のハッキング事件に合い、40万米ドル以上に相当するBitcoinが流用され、後に閉鎖された。

クリプト通貨は今は主に投資家の投機対象になっているが、Tan氏は、企業や消費者がBitcoinを電子決済の手段としてフルに活用し始めるのも時間の問題だと見ている。

Tech in Asiaの取材に対しTan氏は、Bitcoinは「裁定機会と投機につながるまだ非効率的な市場」と認めながらも、「取引所、証券業者、ウォレット」の成長が取引量と流動性をもたらしていく一方で、投機行動に対するマージンは低下すると見ている。

CoinJarはオーストラリアの販売店に対する決済手段としてのBitcoinを普及するために、商品・サービス販売者とのパートナーシップを確保することでその役割を果たしてきた。その結果、クラウドファンディングサイトのPozibleと実用車製造会社のTomcarが、CoinJarの決済ゲートウェイを利用してBitcoinの受け入れを開始した。

Tomcarの場合、Bitcoin価格はリアルタイムに計算され、為替レートに準じてCoinJarにより調整される。これはBitcoinが暴落した際、製品が底値価格で販売されるのを防ぐためだ。

Bitcoinは最近勢いづいており、Bitcoin1つ当たり1100米ドルにまで高騰している。Bitcoincharts.comによれば、全Bitcoinの価値は現在120億米ドル以上になるという。

これにより、初期からの投資家の多くが裕福になっている一方で、うっかり数百万ドル相当の価値のものを捨てて悲嘆に暮れているBitcoinマイナーたちもいる。

【via Tech in Asia】 @TechinAsia

【原文】

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