ソウル拠点のモバイルメディア企業Yello Mobileがインドネシアの価格比較サイトPriceAreaを買収

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本日(編集部注:この記事は5月5日に掲載されたものの翻訳です)インドネシアの価格比較サイトPriceAreaはソウルに拠点を置くYello Mobileに買収されたことを発表した。以前からPriceAreaに対する買収の噂がある中での発表となった。

この買収により、韓国のYello MobileがPriceAreaの経営権を握ることになる。この取引に近い情報筋によると、買収額は数百万米ドルに上るという。しかしPriceAreaに投資したGREE VenturesとEast Venturesは正確な額の公表を避けた。

Yello Mobileは、アジア全域で20以上のモバイル・インターネットサービスを展開するモバイルメディアカンパニーだ。Daumの元取締役Sang-Hyuk Lee氏によって2012年に設立され、アプリやサービスで月間1000万以上のアクティブユーザ数を誇る。PriceAreaの買収によって、インドネシアや東南アジア全体における躍進につながるだろう。

「Yello Mobileは、PriceAreaのユーザベースとビジネスモデルに大きな可能性を見出しています。これは私たちにとって東南アジア進出への最初の1歩であり、この地域で国を超えてスタートアップの買収や合併を行うことで、成長を加速し、事業を多様化していくことは戦略的にも重要です」と、Yello Mobileの国際事業最高責任者のHugo Choi氏は話している。

PriceAreaは月に140万人のサイト訪問者を抱えており、今年に入って収益を上げ始めたが黒字化はまだ果たしていない。昨年の訪問者数は1200万人であった。PriceAreaの今後の展望について同社CEOのAndry Suhaili氏に聞いたところ、モバイルと地域性にフォーカスしていくという。「PriceAreaはモバイル事業を通して、サービスを十分に活用し利益を生み出すことができます」 とSuhaili氏は話す。

Suhaili氏はコンピューターサイエンスとコンピューターアニメーションをロサンゼルスのThe Art Institute of Californiaで学んだ。2010年7月にPriceAreaのベータ版を発表し、2011年のインタビューにおいてSuhaili氏は、PriceAreaは「インドネシア初の製品価格比較サイト」だと語ってくれた。PriceArea設立の前に彼は広告会社を7年経営していた。

PriceAreaはウェブトラフィックでインドネシア最大の価格比較サイトと謳っている。国内の主な競合にはTelunjukやRocket InternetのPricePandaがいる。後に続きそうな他の価格比較サイトはカカクコムのPricePriceや、最近インドネシアに進出してきたタイ拠点のPricezaだ。

via Tech in Asia【原文】

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