完全成功報酬型の転職サイトで、タイの人材採用業界に風穴を開ける日本人起業家——「Job Talents」の越陽二郎氏(ビデオ)

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完全成功報酬型の料金体系を取り入れ、転職者に採用確定時の〝お祝い金〟を提供するモデルが功を奏し、日本のリブセンスはスタートアップから東証一部への上場を果たすまでに成長した。このモデルは他のスタートアップにも受け継がれ、先月には同じモデルを持つ台湾の転職サイト「178 人力銀行(英文名称:Job178)」に対し、日本のミクシィが出資したのは記憶に新しい。

今年3月、タイでもこの流れを汲むサービスとして、「Job Talents」が正式にローンチした。立ち上げたのは、以前ノボット(2011年 Mediba が買収)でタイの事業開拓を担当していた越陽二郎(こし・ようじろう)氏だ。彼はタイの人材採用業界にイノベーションの波がたどり着いていないことに目をつけ、今までのタイには無かった新しいサービスを次々とリリースしようとしている。

履歴書の作成を支援する機能を提供する予定です。履歴書を書くのに慣れていない人が多かったり、顔写真を添える習慣が無かったりするのです。このほか、レイオフされた人を再就職させるのが得意なコンサルタントのタイ人女性にも加わってもらい、履歴書の書き方や面接のアドバイスなども提供していきたいと考えています。(越氏)

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日本のゲームパブリッシャ Donuts のタイ法人が JobTalents でゲームデザイナーを募集している例。

Job Talents には現在、越氏を含む日本人・タイ人・アメリカ人からなる5人の社員が居るが、喫緊の課題は、越氏が語ってくれたような機能追加やインターフェース改善のための開発スピードなのだそうだ。同社はこの問題を解決すべくエンジニアを増員するため、今夏に向けて資金調達に動いている。

東南アジアのこの分野には、Jobtopgun(タイ)、jobsDB(香港)、JobStreet.com(マレーシア)などの競合がいる。越氏は、タイのスタートアップ・コミュニティでは有名な、Ookbee(先頃、トランスコスモスから資金調達)の CEO Natavudh Pungcharoenpon 氏らから恒常的にアドバイスを受けており、よりタイ人に愛されるサービス作りに邁進している。

Job Talents に登録している求職者数は約1,000人、取引企業は約100社と成長の余地が大きいが、今はまだ Facebook や Google Adwords しか使っていないとのことなので、タイで世界2位のユーザ数を誇る LINE を駆使して、よりバイラルな宣伝効果が成功することを期待したい。

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