トランスリミットは11月14日、同社が運営する脳トレゲーム「BrainWars」のダウンロード数が累計で700万件に到達したと発表した。
10月16日に500万ダウンロードを突破してから約1カ月で200万件を積み上げた形で、5月14日に公開してから約半年、広告などに頼らず高い評価を背景に一気に数字をここまで持ってきた。昨今のスタートアップたちが大量の調達資金を元手にTVCMを含む大量の広告投下で同等の数字を維持しているのに比べると大変エコな運営だ。
LINEなどとの業務資本提携など数字以外にも好調な話題が多い一方、やはりどうしても「ゲーム」というカテゴリの難しさも考えなければならない。数年で激しいアップダウンを繰り返す同業他社とどのように差別化するのか。
実はこのあたりはこの後、代表取締役の高場大樹氏に会って話を聞くことになっている。新しく移転したという渋谷のオフィスでより詳しい話、できる限り今後の展望について聞いてくるつもりなので、公開されたらご一読頂きたい。※インタビューを公開した
本稿ではその前に幾つか数字などをおさらいしておくことにしよう。まず、外国語比率だ。上のグラフはトランスリミットが作成したものになる。
現在提供されているのは全世界のAppStoreおよびGooglePlayStoreとAmazonAppStore(こちらもAndroid)で、150カ国から利用され、海外ユーザー比率が95%となっている。8言語に対応しており、ロシア、ドイツ、インドネシア、スウェーデンの言語には近日対応としている。日本がワンオブゼムになっているこのグラフを羨ましく眺めているアプリ提供者も多いはずだ。
次にアプリ解析のApp Annieから現在のアプリストアでのランキング推移とレビューについて見てみた。まずはiOS(最もユーザー割合の多いUSランキングでリリース後全期間)から。5月14日のスタート時点では一瞬ランキングに現れて瞬く間に消えていったのがよく分かる。通常、この段階で広告投下を始めて上位へのランキング入りを人工的に作り出すことが多い。
もちろん、タイトルがつまらなければすぐに落ちていく。一時だけランキング上位に食い込むのに気がついたらすぐに消えてるタイトルというのは広告でその身を維持しているものと思っていい。さすがにBrainWarsでも「メジャーリーグ」であるUS全体ランキングでは落ちてきているが、カテゴリでは高い位置を維持している。
BrainWarsの特徴はレビューの多さと評価の高さだ。レビューは全世界のものが対象になる。
次はAndroidを見てみよう。リリースした10月以降の情報でこちらもUSが対象になる。やはりこちらもiOS同様、カテゴリではまだ高い水準を維持している。
レビューも同様だ。興味深いのはiOS同様、4万件近くのレビューがついてるところかもしれない。リリースはiOSよりも数カ月遅れているが、一気にダウンロードが伸びていったことがわかる数字と言えるかもしれない。
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