毎日飲む薬やサプリメントは、毎日飲むからこそ効果が現れるものがほとんどだろう。つまり、毎日決められたタイミングで飲まなければ意味がないわけだ。しかしそれを忘れてしまうのが人間だとも言える。
現在Kicksterterにて出資を集めているTinylogicsの「Memo Box」は、そうした飲み忘れを防止しようというガジェットだ。
仕組みは大変にシンプルで、本体側にて検出しているのはフタの開閉と位置のみ。その有無やタイミングを判断しスマートフォンへと警告を送ることで、飲み忘れや持ち出し忘れなどを防ごうというコンセプトである。あえて実際の薬の有無などはセンシングせず、シンプルがゆえに安価でかつ使いやすい製品を目指して開発が進められているようだ。
とはいえ、フタの開閉だけをそのまま通知してはあまりに芸が無い。Memo Boxは、フタの開閉タイミングを学習および分析することで、その時に行われたフタの開閉が薬を飲むためなのか、薬を追加するためなのかなど判断し、それに基づいた警告発信を行うようだ。遠隔地にいる家族へとアラームを飛ばすことも可能なようだ。
なお、前述の通り複雑なセンシングを用いて「必ず薬を飲ませる」ことを念頭においたようなガジェットとは一線を画している。命に関わる薬では無く、健康維持のためのサプリメントなどへの適用が推薦されているので、導入目的には注意されたし。
iOSとAndroidどちらにも対応。現在はまだ25ポンドの出資で入手できるようだ。出荷は2015年5月を予定されている。
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