さまざまなニュースメディアが日々情報を更新しているなか、2001年からスタートした息の長い媒体がある。「みんなの経済新聞」ネットワークは、地域ニュースを配信するネット媒体のネットワークで、2001年4月にスタートした「シブヤ経済新聞」から始まり、現在では国内99エリア、海外10エリアの合計109エリアのローカルニュースを配信している。
それぞれの「経済新聞」は編プロや製作会社などさまざまな団体で運営されており、それらの媒体での情報発信や他の媒体とも連携しながら地域のニッチな情報を届けている。
そんなみんなの経済新聞が、各地の情報を発信するポータルサイトとして、スマホアプリをリリースした。先日4月18日にAndroid版をリリースし、本日5月1日にはiOS版をリリースした。
今回のアプリは、みんなの経済新聞ネットワークとして初の公式アプリ。もちろん、100以上もの全エリアの記事を一覧できるだけでなく、任意のエリアの記事だけをタイムラインで表示する「ジモト」機能がある。自分が普段住んでいる地域、地元、好きな地域などの情報をもれなくチェックすることが可能だ。
さらに、一般的なニュースアプリと違うのは、GPS機能を使い現在地周辺の最新の情報を配信する「ココカラ」機能だ。みんなの経済新聞ネットワークの各媒体の記事は、それぞれに掲載された場所や出来事の位置情報が記載されており、その情報をもとにユーザの現在地に近い情報を提示することができる。これによって、タブで地域を選ぶことなく、自動的にいまいる場所に近い情報を教えてくれる。
そのため、はじめて行った地域のニッチな情報や最新のニュース、いま行われている展示会やイベント情報などが入手しやすくなる。
一般的なポータルサイトとの差別化として、こうした地域の情報に紐付けさせ、位置情報と連動したリアルな場所と情報とユーザをつなげるメディアは、その形としても注目だ。地域に根付いたローカルな情報発信にこそ、メディアとしての価値もあるはずだ。現在もエリアは拡大してきており、よりニッチな地域や、まだ発信しきれていない全国の情報を届ける体制が整ってきている。
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