※本稿は、Mona Nomura(もえ/@mona)によるゲスト寄稿だ。彼女はサンフランシスコ・ベリアで育ち、ロサンゼルスに短期滞在しながら、ニューヨークで約11年生活した。これまで、常にテクノロジー、スタートアップのメンタリングやアドバイスに関わってきた。最近、東京に移住し、日本での生活を初めて楽しんでいる。イベントで彼女を見かけたら、ためらわずに声をかけてほしい。
アメリカでは、ニュースアグリゲーション・アプリが溢れている。Flipboard、Pulse、Circa、Prismatic、Zite、Summly、News360 など、名前はさらに続く。日本では News Hub、@nifty、それに LINE News なども知られるところだ。
SmartNews(写真下)はアメリカの Pulse に似て、コンテンツがカテゴリ毎にタブで分けられている。アプリをインストールすると、コンテンツは予め用意されており、任意でフィードが追加することもできる。SmartNews を使って以降、私は Pulse を使ったときの動きを煩わしく感じるようになった。Pulse よりも SmartNews の方が、コンテンツを読み込む時間が格段に速いからだ。
Gunosy(写真下)は日本版 Flipboard と形容できるが、似ているのはその人気だけだ。Gunosy のインタフェースやコンテンツは新聞を模して構成されており、「朝刊」「夕刊」「周りで話題」というタブが備わっている。
記事と記事は離れて配置され、よくできた呼び出しボタンによって、それぞれの記事が読みやすくなっている。Prismatic に似て、Gunosy は自動学習に基づいてコンテンツを収集してくれる。ユーザがこれまでに「いいね」した記事、シェアした記事、クリップした記事に基づいて、コンテンツを選んでくれるのだ。
ニュースアグリゲーション・サービスの中でも、Gunosy を特徴づけているのは、広告に対するアプローチだろう。Gunosy は広告をビジネス、ファッション、健康・美容の3つのカテゴリに分類し、ユーザの習慣に基づいてターゲティングする。広告を出す場合、その登録や出稿手順は自動化されていてシンプルだ。この分野において、彼らは世界のトップではないにせよ、その一社と考えてよいだろう [1]。
SmartNews、Gunosy 共に、このような卓越されたプロダクトが日本から生まれたことを、私はうれしく思っている。


- Gunosy の広告サービスは11月にローンチした。広告ビジネスを成功に導くべく、Gunosy のメンバーに加わった木村新司氏にインタビューしている。↩
BRIDGE Members
BRIDGEでは会員制度の「Members」を運営しています。登録いただくと会員限定の記事が毎月3本まで読めるほか、Discordの招待リンクをお送りしています。登録は無料で、有料会員の方は会員限定記事が全て読めるようになります(初回登録時1週間無料)。- 会員限定記事・毎月3本
- コミュニティDiscord招待