
コミュンケーションサービスを開発するスタートアップLIPが、本日からスマートフォンアプリ「5pm」を米国サンフランシスコにて提供開始した。同スタートアップはプロダクトのリリースに合わせて、ベンチャーユナイテッド、サイバーエージェント・ベンチャーズ、千葉功太郎氏、プライマルキャピタル、インキュベイトファンドを引受先とする第三者割当増資を2015年1月に実施したことを明らかにしている。
LIPの創業は、2014年11月。人工知能の研究に携わってきた松村有祐氏と、純愛アプリと呼ばれた両想い確認アプリ「one heart」のプロデューサーを務めていた関口舞氏の2名が共同で立ち上げた会社だ。
松村氏は「IncubateCamp 7th」に出場していた経験を持ち、当時もオンラインデーティングサービスの事業案をプレゼンしていた。共通の知り合いであった井口尊仁氏の紹介でこの2人は出会い、LIPを創業。最初のプロダクトをリリースするに至った。
時間限定のマッチングアプリ「5pm」


LIPは、人間関係を深めるためのコミュニケーションサービスの開発に取り組んでいくとコメントしている。最初にリリースしたプロダクトである「5pm」は、仕事終わりに会えそうな人をマッチングするアプリだ。
マッチング可能な時間帯は夕方5時から20分間だけ。マッチングする時間、場所、会う時間など条件を限定していくことで、従来のマッチングアプリにおいて課題とされてきた「会うまでにかかる手間と時間」を短縮することを目指している。
LIPがサンフランシスコからアプリを展開し始めた背景には、サンフランシスコではインターネットを利用した新しい人間関係の構築が手段として広く普及していることがある。米国ではすでに約3分の1のカップルがインターネット上のマッチングサービスで知り合い結婚しているというデータ(※1)も発表されている。
今後、サンフランシスコでユーザからのフィードバックを得ながらプロダクトを磨いていき、将来的に各国向けにローカライズしていく予定だという。
松村氏によれば「実際に人が動く分野はとても面白く、かつ重要な分野」だという。LIPは今回のオンラインデーティングのサービスに限らず、コミュニケーション領域に関わる様々なサービスを開発していく予定だ。
LIPは人と人との関係性を深化させることを通じて、「よりよい友人関係の構築」「恋愛機会の創出」といった活動を通じて「婚姻率の向上」というミッションにアプローチしていく。
※1:Study: A Third of New Marriages Began With Online Meetings – US News
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