Beaconを活用した見守りサービスのotta、見守りホームWi-Fiルータ開発に向けてクラウドファンディングで資金調達を開始

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Beacon技術を活用した見守り専用端末と見守りアプリを開発する広島発スタートアップの「otta」。いかにして、子供たちが所有する端末から発する電波をキャッチする見守り人は見守りのための基地局を増やすかが鍵となる。

そこで、見守り機能がついたホームWi-Fiルーターを開発するため、ottaはクラウドファンディングで資金を調達を開始した。これにより、マカロン型の見守り端末を持っている子供がルーターを設置している家に帰ると、離れたところにいる保護者に帰宅の通知がいく仕組みだ。

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「全世帯の約6割が夫婦共働きの家庭というのがいまの日本の現状です。小学校など1人で帰宅するようになっても、家にいない保護者が子供の帰宅を確認することができるようになります。従来の見守り機能だけでなくホームWi-Fiルーター機能も搭載しているため、家電製品などでこれまでの無線ルーターを買うよりもお得で安心なものになるのではないでしょうか。

また、自分の子供だけでなくottaを所有しているお友達も検知するため、お友達やご家族と一緒にこのホームWi-Fiルーターを設置すれば、身近なところから見守り拠点も増やすことができ、ご近所で見守りネットワークを構築することができます。いずれはこのホームWi-Fiルーターを全国の家庭に普及することができれば、新しい見守りネットワークが構築できると考えています」(otta代表取締役山本文和氏)

ホームWi-Fiルーターという機能を追加することで、自宅に見守り拠点を設置するインセンティブにもなる。ご近所での見守りネットワークを構築していきながら、次第に街全体にも見守り網を広げていってほしい、と山本氏。

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他にも、すでにテスト導入を行っている学校や通学路になっている路線の駅、塾、公民館などにもottaの見守り拠点を設置することで、子供の居場所を把握することができる。もちろん、Wi-Fiルーターだけでなく、従来と同じように見守り専用のアプリをインストールしたスマートフォンを持っている人が街も増えることで、街全体に見守りネットワークができ、子供の居場所の確認もできる。

また、10月7日からスタートした日本最大のエレクトロニクス見本市「CEATEC2015」にもブースを出展している。テクノロジーを通じて地域の防犯機能を向上させるottaは、日本全国のottaネットワークを構築し、テクノロジーで犯罪を抑止し地域の防犯力をアップデートしようとしている。

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