GoogleやFacebookの手が及んでいないデジタル広告の世界を攻めるスタートアップ

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<ピックアップ>Here’s one corner of the digital ad world that Google and Facebook don’t dominate

デジタル広告の世界では、広告費の85%がGoogleかFacebookのどちらかに流れ、残りの15%をその他多くの企業が取り合っています。

一方で、マーケティングテクノロジーの分野はまた違った様相を見せています。この分野では、Adobe、Oracle、Salesforce、IBMといったプレイヤーが強く、実際、企業向けマーケティング・ソフトウェアに費やされる58億ドルのうち40億ドル近くをこの4社が占めています。

やはりビッグプレイヤーがひしめく分野ですが、スタートアップAdestraはこの分野でマーケットシェアを伸ばすべく奮闘中です。

Eメール・マーケティング会社のAdestraは、最近はGoogleのセールス・エグゼクティブを採用してAdobe、Oracle、Salesforce、IBMといったマーケット・リーダーとして君臨する企業と競い合おうとしています。

AdestraのCOO、Steve Denner氏は、ビッグプレイヤーの4社は主に大企業向けのサービスを提供しており、中小企業への提供はまだ不十分だといいます。「大企業がどんどんマーケティング・スタックを志向する一方で、中小企業はますます取り残されつつあるのです」と指摘します。

ここでいう「スタック」とは、アナリティクスからデータ・マネジメントやマーケティング・オートメーション・ソフトウェアに至る広範囲のサービスを効果的に選別し採用することを意味します。

Googleもまた、このマーケティング・スタックに参入しようとしており、最近ではセールス部門を再編成し、かなり大きなディスプレイ広告チームとアナリティクス・チームを混成させることで新たなウェブ測定ツールを開発しています。その結果生まれたのがGoogle Analytics 360 Suiteですが、それによってGoogleはAdobeやOracleと競い合っていく目論見のようです。

ただ実際には簡単なことではないでしょう。これらのクラウドマーケティングを提供する企業は何年にもわたって自分たちのサービスの中に顧客を囲い込んできました。

「こういった提供の仕方は顧客が自由に新しいサービスを試す邪魔になります。しかもEメールビジネスは成熟しきっているので、マーケターは容易に他社製品を試してみようとは考えません」とBeeswaxのCEOのAri Paparoは業界の問題点を指摘します。

一方、ソフトウェアとインサイトで顧客1人1人の特徴や行動に合わせてパーソナライズされたEメールを作成することを可能にするAdestraはこの10年間、毎年40%近く売上高が伸び、競争力のあるセールス・チームを雇うなどして成長を加速させているそうです。

オールドスタイルに思える分野でもまだまだ成長を見込めるものはあるのかもしれませんね。

via Re/code