ルース前駐日アメリカ大使や三菱商事らが、日本とアメリカをつなぐ3億3,500万ドルのファンドを立ち上げ

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東京での記者会見に臨む、Geodesic Capital の John Roos 氏と Ashvin Bachireddy 氏

シリコンバレーを拠点とする、レイターステージ向け VC の Geodesic Capital は今日(原文掲載日:5月17日)、総額3.35億ドル規模の1号ファンドの組成を発表した。このファンドは、日本やアジアの他の市場への参入を目指す、グロースステージ・スタートアップに特化する予定だ。

Geodesic Capital Fund I は、前駐日アメリカ大使の John V. Roos 氏と、Andreessen Horowitz の前パートナー Ashvin Bachireddy 氏によって設立された。このファンドの LP には、三菱商事、三井住友銀行、三菱東京UFJ銀行、損保ジャパン、ニコン、日本政策投資銀行など日本の主要企業が含まれる。

Geodesic Capital からの発表によれば、三菱商事がこのファンドの日本での牽引役となる。日本のパートナーの強い存在感から、ファンドはまず日本にフォーカスすることになるだろう。今日の発表では、Apple Japan 前重役の Marcus Otsuji 氏が、Geodesic Capital の日本オフィスの長に就任することも明らかになった。

Roos 氏が駐日アメリカ大使を務めた2009年から2013年までの4年間で、同氏は広島の原爆死没者を慰霊する平和記念式典に参列した初の大使となった。2011年の東北大震災でアメリカが行った救援活動においても彼は重要な役を果たし、三菱商事が関わる「トモダチ・イニシアティブ」の設立を通じて、日本の次世代リーダーとアメリカとのつながりを支援している。

会長の小島順彦氏を通じ、三菱商事はトモダチ・イニシアティブの支援において重要な役割を担った会社の一つです。Geodesic Capital の計画にあたり、小島会長に相談したのは、私の中では自然の流れでした。(Roos 氏)

Roos 氏は、テクノロジー、ライフサイエンス、急成長企業に特化した法律事務所 Wilson Sonsini Goodrich & Rosati で、以前 CEO とシニアパートナーを務めていた。駐日大使の期間を終え、彼はシリコンバレーに戻り、Geodesic Capital を設立した。

Roos 氏は、アメリカ市場を目指す日本企業も支援したいとしている。彼はステートメントの中で、次のように述べている。

シリコンバレーへ戻ってから、私のキャリアの中で、今こそが最もディスラプティブでイノベイティブな時期なのだと知りました。そして、ここでこそ、日本はより大きなプレゼンスを発揮すべきだと思うようになりました。

Roos 氏は、アメリカ企業が日本への関心を高めていることを取り上げ、自身の大使としての経験が両国をつなぐ助けにしたいと考えている。

Geodesic Capital のローンチにより、シリコンバレーと日本を橋渡しし、世界で最も変化の速い企業の日本市場参入を支援し、また、日本を象徴する企業がシリコンバレーのイノベーションに窓を開くのを支援したいと考えています。

同ファンドからは、既に Snapchat、エンタープライズソフトウェアの Tanium、CDN の Instart Logic、ビットコイン・コンピュータメーカーの 21 Inc. など、多くの投資が実施されている。

Ahsvin 氏は、それぞれの投資は500万ドルから3,000万ドルの範囲で実施されており、Geodesic Capital が4つの特徴を目指しているとも語った。その特徴とは、今後20年から30年にわたって会社を牽引できる CEO のような強いリーダーがいること、類いまれな製品のイノベーション、大きな市場可能性、成長を伴った強い実行力だ。Tech in Asia とのインタビューで、Ashvin 氏は、グロースステージのスタートアップには定義はないものの、positive unit economics(顧客一件単位の経済性で利益が出ていること)は重要だと語った。

【via Tech in Asia】 @TechinAsia

【原文】

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