チケッティング・サービスのPeatixが、日・米・シンガポールの5社からシリーズBラウンドで500万ドルを調達

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日本を拠点とするオンライン・チケッティング・プラットフォームの Peatix は今日、シリーズBラウンドの資金調達で500万ドルを調達したと発表した。これまでに合計900万ドルを調達したことになる。今回の投資は DG インキュベーションがリードし、シンガポールの SPH Media Fund(訳注:シンガポールの日経に相当、The Straits Times などを発行する Singapore Press Holdings のファンド)、日本のサニーサイドアップFidelity Growth Partners JapanDraper Nexus が参加した。

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2011年の創業以来、Peatix は26カ国5万件のイベントで120万枚以上のチケットを販売してきた。発表によれば、2013年に比べ2014年の取扱販売枚数は2倍以上に伸びている。

同社はしばしば、アメリカの Eventbrite などのイベント運営分野の大手と比べられるが、CEO 原田卓氏は Peatix が別の市場セグメントを対象としており、真っ向から比較されるべきものではないと考えている。

我々のフォーカスは、(イベント運営会社などとは対照的に)独立した個人のコミュニティ・イベント・オーガナイザーだ。

それに加え、Peatix はユーザフレンドリーで、モバイルに特化した体験を作り出すことにフォーカスすることで、自らを差別化している。今回調達した資金は、この競争力を高めるために使われる予定だ。

今後数週間のうちに、新しい iOS アプリを発表する予定だ。Android 版も後にお届けする。新アプリは、イベントの発見・検索機能を提供する。我々のプラットフォームは、今ある機能で既にイベントに対して15%程度の参加者増をもたらしており、この数字をさらに引き上げたいと考えている。

アジア市場展開強化のための資金調達

今回の投資は、アジアの新市場への展開を図るためのものだ。原田氏はどの国を目指しているのか明言は避けたが、2年前にシンガポールからアジアに進出した同社は、既に取扱高の20%を日本国外の市場から得ており、2014年中頃に Tech in Asia が取材したときの15%からも数字を伸ばしている。原田氏は他の数字については開示しなかったが、「毎年毎月、成長は力強いものとなっている」と述べた。

SPH Media Fund を投資家に迎えたことで、シンガポール人は今年 Peatix と SPH Media Fund がより頻繁に協業する機会を目にすることになるだろう。

SPH Media Fund の CEO CHua Boon Ping 氏は、次のようにコメントしている。

SPH はイベントのビジネス部門を持っており、将来は直接的なシナジーやコラボレーション機会があると思う。

【via Tech in Asia】 @TechinAsia

【原文】

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