Amazon「第四の収益の柱」は2020年までに110億ドル稼ぐーー人工知能アシスタント「Alexa」と音声コントローラーの「Echo」

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<ピックアップ> Amazon’s Echo and Alexa could add $11 billion in revenue by 2020

MacOSのSierraにアップデートした方であればMacbookなどのラップトップで音声アシスタント「Siri」を使ってみたんじゃないでしょうか?「シリ、keynoteファイル探して」と話しかけると本当に直近の候補を表示してくれるのでなかなかの精度です。(まだ仕事で活用できる段階にはなってませんが)

家庭や車内、一部職場での音声コントロールの可能性というのはますます重要性が高まっており、照明のオンオフみたいな単純なオーダーからコマースを通じての「三河屋的」利用方法、個人の音声データの収集の先にあるパーソナルレコメンデーションなど夢は広がります。

そしてその急先鋒にいるのがAmazonのボイスコントローラー「Echo」とその人工アシスタントである「Alexa」です。残念ながら日本では発売未定ですが、このポテンシャルを予想する数字がBIに掲載されていました。アナリストとして予想を提示しているのが米国みずほ証券のNeil Doshi氏です。

彼の予想では2014年にEchoファミリー(EchoとDotの2タイプ)のデバイス売上で2400万ドルだったものが、2020年には約40億ドルに成長、さらにここから生まれるトランザクション(買い物Uber呼んだりする流通総額)が2016年から立ち上がり、こちらも2020年に70億ドルに到達するとしています。なお、Echoの出荷台数予想は向こう4年間で1億1300万台です。

BIの記事では同時にRBC Capitalの調査も掲載していて、Echo経由での注文を「よくする、たまにする」と回答したユーザーが26%いることも付け加えています。

なお、Amazonの創始者、ジェフ・ベゾス氏はAlexaが同社にとって第四の柱(Fourth Pillar)になると発言しており、1000名近くの人工知能関連の開発人員を投入していることで話題になりました。

人工知能アシスタント「Alexa」はAmazon第四の収益の柱になりうるーーベゾス氏が語る

このリサーチと調査結果については元情報を探してみたのですが公開情報がなさそうで、またBIはAmazonの創始者、ジェフ・ベゾス氏の個人投資会社が出資していることもあってややバイアスかかってるかもしれませんが、それでも具体的な数字があるとイメージがしやすいです。

特にトランザクション部分が2年後にはデバイス売上を越しており、この「音声コントローラー」の市場がコマースやサービスECといったプラットフォームと組み合わさることで伸長するであろう時期が数年ないに来ると予想されているのは注目すべき点かなと。

特に国内では「日本語」という特殊環境があるので、デバイスの開発時間などを含めて考えると、この流れに乗るEC、マーケットプレース事業者はもう動き出してるとみていいのではないでしょうか?

楽天、ヤフーを始め、ペパボやMakeshop、ZOZOにSTORES.jp、BASEにメルカリ、FRILとどこから音声コントローラー方面の動きが出てきてもおかしくない状況で誰が最初に手を挙げるのか、国内組の動きも興味深くウォッチしてみたいと思います。

via Business Insider

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