
Google HomeやAmazonのEchoをはじめとして、スマートスピーカー市場は世界のコンシューマ向けテック製品の領域において、もっとも伸びている市場のひとつだ。分析調査会社 Canalysのリサーチによると、2018年の第一四半期には、これまでスマートスピーカー市場ではトップを走っていたAmazonをGoogleが初めて抜いたという。
Canalysの調査内容によれば、2018年第一四半期に売れたスマートスピーカーは900万台と、1年前の同期間に比べると210パーセント成長しており、そのうちの320万台がGoogle HomeとHome Miniで、250万台が AmazonのEchoであるという。
この市場が成長している背景には、Google、Aamazonともに海外市場に積極的に進出している点があり、今回初めて米国内の売り上げが全体の50パーセントを切ったことも特筆に値するだろう。米国の次に大きな市場は中国で180万台、そして次に韓国で73万台とのこと。また、特にGoogleはインドでは現地のサービスプロバイダーと組んでより多くのユーザーにリーチすることに注力しており、新市場で健闘しているようだ。
世界の中でもこの市場が特に盛り上がっているのが中国で、アリババが開発したスマートスピーカー「Tmall Genie」は昨年7月にリリースされたばかりだが、既に200万台を売り上げており急速に伸びている。Xiaomiも同時期にスマートスピーカー Mi AIを、テンセントもTingtingをリリースしている。
Amazonはいち早くこの市場に参入し、開発者も巻き込んでエコシステムを拡大しようと努めていたが、ここにきてGoogleの追い上げ、そして中国勢の急伸に圧されているようだ。
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