Google も、今年の4月にサードパーティー向けて Google Assistant SDK を公開した。家電・音響メーカーなど複数のサードパーティーが、Google Assistant を搭載する AI スピーカーを発表している。こちらも今後はスピーカーだけでなく、さまざまな家電・デバイスに組み込まれていくと考えるのが自然だろう。
そうすると今後、音声インターフェイスを使ったプロダクトを考える場合、「AI スピーカーの上で何をするか」ではなく、Alexa や Google Assistant などの音声認識エンジンをいかに使って、スピーカー以外のどんなプロダクトをつくるかが、一つのポイントになってくるのではないだろうか。
この戦略的投資により Gushcloud Entertainment は、インドネシア、フィリピン、ベトナムなどのより大きな市場を視野に入れ、東南アジアにおけるデジタルエンターテイメントグループを集中して構築することを目指している。これらの市場において、同社はバーティカルなソーシャルメディアタレントや、美容、育児、スポーツ、音楽、ゲームに特化したコンテンツ管理会社に投資する予定。
Gushcloud Entertainment は、世界有数の美容コンテンツクリエイターを集めた美容コンテンツと化粧品を作る新しい企業も設立中だ。さらに、東南アジア全域で、Influence Asia というイベントに加えて知的財産(IP)取引および消費者イベントを開催する予定だ。
YG Plus SEA(シンガポール)支店責任者、Charlie Cho 氏は次のように述べている。
Vincent Ha 氏と Althea Lim 氏によって設立された Gushcloud International は、代理店事業と管理、ブランド戦略と活性化、マーケティングサービス、メディア制作の販売、流通およびイベントを通して、オーディエンスとブランドをインフルエンサーやクリエイターに結びつける世界的なインフルエンサーエンターテイメントマーケティング企業である。
モノのインターネット(Internet of Things・以下、IoT)は日々、モノをお互いに接続させているので、多くの接続ポイントが生まれる。同時にセキュリティや脆弱性の脅威も高まることになる。ということで、チップ設計を手がけるARMは本日、1兆個にも及ぶ接続デバイスをセキュアに保護するビジョンを発表した。 ARMは接続されたデバイスのセキュリティ基盤を定義する「Platform Securi…
Above: ARM is moving to secure the Internet of Things. Image Credit: ARM
モノのインターネット(Internet of Things・以下、IoT)は日々、モノをお互いに接続させているので、多くの接続ポイントが生まれる。同時にセキュリティや脆弱性の脅威も高まることになる。ということで、チップ設計を手がけるARMは本日、1兆個にも及ぶ接続デバイスをセキュアに保護するビジョンを発表した。
中国の大ヒットテレビ番組をいくつも手掛けた制作チームの一員である Chulin Luo 氏が最近 TechNode(動点科技)にそう語った。
その心理は、映像制作業界の新たな常識を反映している。中国の動画サイトは、王道のシチュエーション・コメディやリアリティ番組、アニメやドキュメンタリーのようなニッチなジャンルに至るまで、オリジナルコンテンツの制作に力を注いている。今年の夏の土曜日には、何百万人もの若い中国人が中国のリアリティ番組「The Rap of China(中国有嘻哈)」に出演するお気に入りのラッパー達のために集結した。これまでの他の大ヒット番組とは異なり、「The Rap of China」は、今まであまりよく知られてこなかった中国のアンダーグラウンド文化に焦点を当てている。さらに、この番組は、中国の検索大手 Baidu(百度)が所有するオンラインビデオプラットフォームである iQiyi(愛奇芸)によって独占的に制作され、ストリーミングされている。iQiyi によると、この番組は12回のエピソードで合計26億回の視聴件数と、Weiboに投稿された「The Rap of China」のハッシュタグが68億ビューを記録したという。
ビッグプロダクション
YouTube モデルのような、広告から収益を上げるトラフィック主導のユーザ生成コンテンツは既に過去のモデルとなっていて、中国の動画企業は現在、高額でプロデューサー主導のコンテンツをこぞって作るようになっている。例えば、iQiyi は「The Rap of China」から2億5,000万人民元(約42.9億円)以上の収益を得て、テレビ業界で名高い二人のベテラン、Chen Wei(陳偉)氏とChe Che(車澈)氏を手中に収めた。Chen Wei氏は、浙江テレビで人気のあるシンガーコンテスト番組「The Voice of China(中国好声音)」のプロデューサーであり、Che Che 氏は、Star China Media(星空華文傳媒)の「So You Think You Can Dance China(中国好舞蹈)」のディレクターを務めた大物である。
2015年、Tencent は Penguin Pictures(企鵝影視)を設立し、オリジナルプログラミングを強化した。Penguin Pictures の CEO である Sun Zhonghuai(孫忠懐)氏は「今年、ソーシャルメディアおよびゲーム大手企業である Tencent は、2016年の8倍の映像コンテンツを制作する予定」だと直近の業界カンファレンスの場で述べている。 2012年に合併した Youku(優酷)と Tudou(土豆)は(その後2016年4月に Alibaba によって買収)、戦略会議で制作と放送における全権を確保する計画を立てたという。メディア専門第三者調査会社の EntGroup(芸恩)によると、サイバースペース全体のプレミアムドラマの数は、2015年には36本だったのが、2016年には239本にまで増加している。Tencent Video (騰訊視頻)と iQiyi の両社に限っては、昨年各々、Netflix の29本を凌ぐ30本以上のプレミアムドラマを制作した。
6月からの QuestMobileのデータによると、これらインターネット大手3社だけで、モバイル動画アプリを一つだけ使用している中国の消費者の80%以上を惹きつけている。(ただし、多くの消費者は複数のアプリを使用している場合もある。) そのうち、Tencent Video とiQiyi は互角の勝負を繰り広げており、中国のデータ会社 Push(極光)によると、iQiyi は、動画アプリを一つだけ使用しているユーザのシェアを36.6%占めて首位に出たが、Tencent Video は2017年の上半期は1億400万人のモバイルデイリーアクティブユーザ(DAU)を獲得しており、iQiyi の7,800万 DAU を大きく上回った。また、Youku は3,600万DAUで2社を追随する形となった。
中国の上位動画アプリ一つだけを使うユーザの普及率 出典:QuestMobile(2017年6月)
オリジナルコンテンツへの全力投資
中国のビデオライセンス料は、資金が潤沢なインターネット最大手企達にとっても高額すぎる設定になっている。 例えば、2000年半ばから最も視聴されたテレビドラマの1つ「My Own Swordsman(武林外伝)」は80回のエピソードで10万人民元のライセンス料が発生した。しかし現在では、「Legend of Mi Yue(羋月伝)」のようなオンデマンドドラマだと、1つのエピソードだけで最大1,000万人民元ものコストがかかる。これは10年前の水準の実に8,000倍である。このため、欧米の競合であるNetflixと同様、中国の大手動画サイト3社はいずれもコンテンツ制作のために投資し、赤字経営が続いている。
しかし、デジタル視聴者が拡大するにつれ、デジタルコンテンツの検閲も既に強化されている。この6月までに中国のネチズンの75.2%がオンラインで動画を見ている。そのうち、最も期待されていたオンラインリアリティ番組「Who’s the Murderer(明星大偵探)」は、9月に2つのエピソードを放送した後、当局から放送中止を余儀なくされた。
安定成長を遂げているにもかかわらず、iQiyi は Baidu からは資金流出源とみなされてきたが、近年 Alibaba および Tencent と比較されることでそうした見方も少なくなってきている。昨年2月、Baidu 設立者の Robin Li(李彦宏)氏と iQiyi の設立者である Gong Yu(龔宇)氏は、iQiyi の売却を28億米ドルで提案したが、買収は決裂し、Baidu 投資家には金額が「低すぎる」と批判された。2月には、同社は転換社債の発行によって15億米ドルを調達し、オンライン動画市場では中国史上最大規模の資金調達となった。直近では、あるソースが Bloomberg に伝えたところによると、このサイトは来年早々に米国でIPOをするための準備に入っているという。こうした一連の動きは、中国の主要な動画サイトへの資金投入が長引く恐れを示唆している。
オリジナルコンテンツへの初期投資に資金を回すことは、少なくとも長期的にみれば、回収可能な動きであるように思われる。 iQiyi は既に「The Rap of China」でそれなりの成功を収めている。しかし、TechNode への匿名での情報提供者によると、番組の収入は若い視聴者をターゲットにした大手広告主によるものが大半であり、この番組は損益分岐点ギリギリのところにあるらしい。9月に番組が終了した直後、Tencent Video は4,300万人の有料加入者を獲得したと発表し、中国のオンライン動画プラットフォームのランキングトップに躍り出たとしている。 Sun Zhonghuai 氏は、動画コンテンツ拡大競争のステージにおける競争上の優位性として、数量ではなくコンテンツの品質の重要性を主張した。競争に勝つという点では、中国の動画大手企業らは、他社の追随を許さず知的財産を量産してお金を稼ぎ続けているディズニーをよく聖杯と呼んでいる。