中国のオンライン小売大手JD(京東)、国外初の無人店舗をジャカルタに開店

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中国のオンライン小売大手 JD(京東)がインドネシアで無人ストアを開店した。同社によれば、東南アジアの国では初となる。これは Alibaba(阿里巴巴)の最大のライバルである JD の地域展開強化のさらなる兆候だ。

ジャカルタの主要ショッピングモールの1つの中にある270平方メートルの店舗は、JD が海外で初めてローンチするレジのない店舗となる。JD は中国では無人店舗を20ヶ所すでに運営しているが、この店舗はこれまでに同社が開店した中で最大規模となる。

このジャカルタ支店では、顧客は商品を選び自分でチェックアウトできる。商品に付いているタグを追跡するテクノロジーである RFID(Radio Frequency Identification)と店舗の出口での顔認識により、商品と顧客をマッチングし、顧客はクレジットカードで支払いをする。同店は「他のキャッシュレス支払い方法」も将来的に対応する予定であると JD インドネシアのコーポレートコミュニケーション兼広報部を率いる Teddy Arifianto 氏は Tech in Asia に語った。

店舗内のカメラは顧客の動きのモニターにも利用でき、JD はこのトラフィックデータを利用して在庫を最適化したり、商品を推薦したりできる。

JD は2016年にインドネシアのeコマースサイトをローンチし、全国2,000万人の顧客にサービスを提供してきた実績があるとしている。同社では9ヶ所ある倉庫のネットワークにさらに倉庫を追加する計画があり、注文の85%が同日または翌日に配達できるようになる。

東南アジアでは、中国のハイテク大手企業各社の投資が加熱している。JD はタイのオンラインファッションブランド Pomelo の投資ラウンドをリードし、インドネシアの配車サービス企業 Go-Jek に投資したとも報じられている。Alibaba も同地域の e コマース大手の Lazada を買収するなど、同様の動きを見せている。

中国のスタートアップも数社が無人店舗を開店した。この業界の申し子は Bingobox(繽果盒子)で、1月の時点で国内29都市に200店舗を展開している。

【原文】

【via Technode】

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