企業が知るべきブロックチェーン社会実装、必要な3つのポイントーーHashHub東氏(リレーインタビュー)

by ゲストライター ゲストライター on 2018.12.5

本稿は「NodeTokyo 2018」編集部による寄稿。インタビューに応じてくれたHashHubの東晃慈氏は「ブロックチェーンビジネスサミット(主催:Neutrino、日本マイクロソフト、HashHubの3社共催)」にも登壇予定。

暗号通貨バブルが弾け飛んだ祭りの後、静かに話題になりつつあるのが「ブロックチェーンの社会実装」だ。

自律的かつユニークなデータを担保できるこのインフラは、これまでのネット社会にはない新しい未来の可能性を指し示してくれる。その一方、社会的な思想も織り込んだコンセンサスアルゴリズムの存在など、実装にはこれまでのテクノロジーとは異なる種類のハードルもある。

本稿では数回に渡り、ブロックチェーンの社会実装に必要なポイントをリレー形式で識者に聞いていく。初回はHashHubの東晃慈氏だ。(太字の質問は全て筆者。回答は東氏)

NodeTokyoに登壇したHashHub東氏・Image Credit : CoinPost/Shin Nakamura

暗号通貨の取引で一般に認知が広がったブロックチェーンインフラの社会実装が進んでいる。サプライチェーンや保険、ゲームコンテンツなど話題の幅も広い。一方でまだ浸透には時間がかかるとして、私の取材でも2、3年ほどの時間軸を挙げる人も多い。まず何がポイントやハードルになるか。ポイントを敢えて3つ挙げるとすれば

東:そうですね、他の方と被るかもしれませんが、基盤となるプロトコル、スケーラビリティ、キラーアプリケーションの3つを挙げたいですね。

プロトコルについてはまだ混沌としていて、特にエンタープライズではプライベートとパブリックの使い分けも含め、相当複雑に思える

東:「社会実装」という形で広く企業やユーザーに使われることが起きるとして、まだどのプロトコル、プラットフォームが勝ち残っていくか分からない状況です。そこを競争して争っているような状態が現状ですよね。まず、最初にこれらが徐々に集結していき、いくつかの重要な技術やプラットフォームにリソースが集約されて初めて社会実装的なフェーズに入ると考えています。

なるほど、まだ社会実装するにもOSがWindowsなのかMacなのか、Linuxなのか分からない状態に近い。同じような問題としてスケールの話題もまだこれからだ。ゲームコンテンツ購入するのに10分待つとか後世の笑い話になって欲しい

東:プロトコルの話とも関連して、少なくともパブリックのプロトコルで今社会実装と言えるレベルまでのスケーラビリティを備えるものはまだないという認識です。これはセカンドレイヤー、サードレイヤーなどが成熟してこないと難しいんじゃないでしょうか。

キラーアプリケーションの存在も重要だ

東:これもずっと前から言われていることですが、いわゆるブロックチェーンのキラーアプリケーションと言えるような暗号通貨や、ブロックチェーンを使わないとどうしても解決できない課題というものはまだ期待されるほどありません。
今は何が意味があり、何がハイプかをプロトコル選定も含めて見極めているようなフェーズです。しかし今までは確かにこれは出来なかった、というタイプの応用例などが出てきて初めて広く社会で使われるようになると思いますね。

ありがとうございました

東氏も登壇するカンファレンスでは、これらのテーマについてエンタープライズの識者、専門家らを集めて議論される予定だ。本誌も取材に入る予定で、読者向けの特別割引コードも発行してもらっている。ご興味ある方は議論に参加されたい。

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