
(2016年11月、ドコモイノベーションビレッジで撮影)
Image credit: Masaru Ikeda
ディープラーニングを活用したソリューションを開発する ABEJA(アベジャ)は4日、シリーズ C ラウンド のエクステンションラウンドで Google から資金調達したと発表した。同社はこれまでの累計調達額が60億円超であることを明らかにしている。Google からの今回のラウンド単体での調達金額は明らかにしていないが、過去調達実績の記録などから10億円または1,000万米ドル程度とみられる。
同社の AI 包括プラットフォーム「ABEJA Platform」は150社以上に提供、また国内大手小売・流通企業を中心に、小売流通業界向け店舗解析サービス「ABEJA Insight for Retail」は100社以上520店舗以上に提供されている。
ABEJA は2012年9月の創業。Orange Fab Asia 第1期のアクセラレーションプログラムを経て、エンジェルラウンド、シードラウンドを経て、2014年にシリーズ A ラウンドでセールスフォースから数千万円、2016年7月と8月にシリーズ B ラウンドで産業革新機構、アーキタイプ、インスパイア PNB パートナーズから合計7億円を調達、2018年6月にシリーズ C ラウンドで VC や事業会社9社から約42億5,000万円を調達している。
Google Cloud Japan 日本代表の阿部伸一氏と、ABEJA 代表取締役社長の岡田陽介氏は、それで次のようにコメントしている。
ABEJA は、機械学習領域における優れた技術力のみならず、日本のAI市場において数多くの企業と実装レベルでの協業実績を持っています。
Google と ABEJA は、AI/ディープラーニングを活用しイノベーションをおこすという共通の目標をそれぞれに掲げており、この度の投資は、小売流通業や製造業をはじめ、様々な産業において革新的なソリューションを提供していくための大きな一歩であると考えています。(阿部氏)
2012年の創業以来、私たちは『ゆたかな世界を、実装する』という理念の下、AI、特にディープラーニング領域におけるビジネス活用の協業実績を積み重ねてきました。Google との協業を通じて、国内における AI 市場を拡大し、あらゆる業界の産業構造変革をさらに推し進めてまいります。(岡田氏)
via Abeja
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