バンガロールの自動車シェアリングマーケットプレイス「Drivezy」、ヤマハ発動機や木村新司氏率いるDas Capitalらから2,000万米ドルを調達

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Drivezy

バンガロールを拠点とする自動車シェアリングマーケットプレイス「Drivezy」は、シリーズ B エクイティ調達ラウンドで2,000万米ドルを調達した。既存投資家で日本の Das Capital がリードし、新規投資家としてヤマハ発動機、そのほか Axan Partners や IT-Farm らが参加した。

Drivezy は調達資金を使って、マーケットプレイスを新市場にも拡大し、より進化したサービスを実装する計画。今回の調達により、Drivezy の累計調達額は3,100万米ドルとなる。この金額には、Das Capital、IT-Farm、クラウドワークス、Axan Ventures など既存投資家からの1,000万米ドルの調達が含まれる。

また Drivezy は、5万台以上の車両を導入する計画のもと、資産融資契約で1億米ドルを調達したことも発表した。今後3年間で特別目的自動車(SPV)の投入に使われる見込み。この資金は Harbourfront Capital と呼ばれ、グローバル共有資産への投資に特化している

2015年に設立された Drivezy は、ピア・トゥ・ピア(P2P)の自分で運転するための自動車シェアリングネットワークだ。2,000人超のオーナーと提携し、プラットフォーム上には7,000台以上の自動車、バイク、スクーターが用意され、毎月37,000人超の顧客に貸し出されている。2018年1月以降、同社は貸出自動車数を倍増させており、2018年12月までにバンガロールとハイデラバードで、さらにバイク1万台を投入する計画だ。

Drivezy(旧称 JustRide)は、アメリカのスタートアップアクセラレータ Y Combinator の2016年夏バッチに採択されている。Google も投資家の一つだ。

共同創業者で CEO の Ashwarya Singh 氏は、次のように語っている。

インドのシェアリングエコノミーは繁栄していて、特にモビリティ分野ではこの5年間、本格的なペースで成長を続けている。インド市民のうち車を所有するのは8%未満で、急成長する自動車シェアリングとバイクシェアリングの業界は、数百万人いるインドの都市生活者に便利で持続可能なモビリティの提供を可能にした。今回新たな投資を受けたことで、成長するインドの自動車シェアリング市場で、マーケットリーダーとしての足がかりを固めることができるだろう。

Drivezy の自動車シェアリングマーケットプレイスは、消費者にとって自動車購入に代わるものとなる。自動車オーナーは使っていない自動車、バイク、スクーターを掲出し、自動車購入に必要とされるコストの一部で顧客に貸し出すことで、利益を生み出す資産に変えることができる。顧客は Drivezy の自動車やバイクを、1時間、1日、1週間、1ヶ月の単位で借りることができる。

Drivezy は、Honda Motorcycle and Scooter India との提携のもと、バイク・スクーターのレンタル部門を積極的に拡大しつつある。この部門では今年、バンガロールとハイデラバードでスクーター3,000台を追加投入した。Drivezy は12月までに、バンガロールとハイデラバードでさらに1万台のバイクとスクーターを導入する計画だ。

【via e27】 @E27co

【原文】

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